本文へジャンプする。
本ウェブサイトを利用するには、JavaScriptおよびスタイルシートを有効にする必要があります。
生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
こだわりの安心食材を宅配します。
ここからサイト内共通メニューです。

重要目標7:地域で子どもたちをサポート コミュニティー・レストラン「木・々」の学習支援(後編)

生活クラブと関わるみんなでサステイナブルな実践:生活クラブ2030行動宣言

多くの小学生が立ち寄る「木・々」。千葉さんは、一人ひとりの名前を覚えて温かく声をかける

生活クラブ2030行動宣言」は、11の目標を掲げ、サステイナブルな未来の実現をめざしています。重要目標7では、社会が生み出す貧困に目を向け、広がる格差と社会的弱者を孤立させる社会構造を、地域を中心にさまざまなつながりをつくることで変えていこうとしています。貧困は子どもたちにも大きな影響を及ぼします。周りに頼れる人がおらず助けを求められない、勉強につまずいてもサポートが得られないといった、孤立や教育格差は大きな課題となっています。

前編(2030行動宣言コラム 重要目標7:地域で子どもたちをサポート コミュニティー・レストラン「木・々」の学習支援)はこちらから

生活クラブ東京のワーカーズ・コレクティブ「まちの縁がわ」が運営しているコミュニティー・レストラン「木・々」は、孤立や学習のつまずき、貧困など地域の子どもたちやその家族を取り巻く課題の解決を試みています。「木・々」の代表、鈴木 美紀(すずき みき)さんと、子どもたちの学習を支援する「宿題ルーム」の担当チーフ、千葉 桂子(ちば けいこ)さんに話を聞きました。

地域と連携し、地域にとって欠かせない存在に

「木・々」があるのは小学校のすぐ近く。小学生だけでなく、学校の先生たちにとっても「木・々」は地域になくてはならない存在になっています。
「気になる子がいたら、なるべくこちらから学校に情報を共有しています。そうすると、校長先生や副校長先生が時間をみて、ちょっとのぞいてくれます」と千葉さん。長い教員生活で培った経験を生かし、子どもたちの小さなSOSのサインを見逃さないように、話に耳を傾け、子どもたちの様子を見守っています。小学校の一画には「木・々」コーナーがあり、常時「木・々」のチラシが掲示されているそう。校長先生をはじめとした先生方が、時には「木・々」に立ち寄って様子を見たり、教材まで持ってきてくれたりすることもあるそうです。また、月に1回土曜日には、教職をめざす地域の大学生がボランティアで「宿題ルーム」に参加し、子どもたちに勉強を教えるなど、さまざまな世代のメンバーが子どもたちを見守っています。
また、2022年の新型コロナウイルス感染拡大防止のため、小学校が1ヶ月間休校になった際には、給食がないことで困っている子どもや家庭に向けて、合計220食のお弁当を配付しました。お弁当を用意するための材料費の一部は、生活クラブの呼びかけにより集まった「新型コロナ感染拡大に伴う生活に困窮する方々への支援カンパ」から助成されたもの。このカンパは「木・々」の他にも生活クラブの組合員や関連団体から集まり、新型コロナウイルスの感染拡大で生活に困窮する方を支援する団体で活用されました。

「急に給食がなくなってしまった時は、共働きで仕事を休むことができない家庭など、困っている人が地域におおぜいいました。そこで、『この状況をなんとかしたい!』と木・々でお弁当づくりをはじめました。生活クラブや全国の組合員から応援のカンパが助成されたときは、本当に助かりましたし、心強かったです。」
 
近所の小学校の「木・々コーナー」。いつも最新のチラシを掲示してもらっている

「ここにいていいんだよ」誰にとっても安心できる居場所

子どもたちにとっていつでも安心できる居場所を心がけている

子どもたちにとって「木・々」は、親戚でも、先生でもない大人と接点を持ち、何かあったときには駆け込める居場所。中にはこの場所が家の代わりになる子どもや、ほぼ毎日通っていた子どももいました。その後引っ越しをして来なくなった子が、ある時何年かぶりにふらりと来て、1日遊んで帰ったことがあったそうです。

「その子は、わたしたちスタッフのことは覚えていなかったけれど、『木・々』のことは覚えていました。こういう場所があったな、ああいう大人がいたななど、子どもたちにとって、そのような安心できた記憶が片すみに残ってくれれば、それで十分」と千葉さん。

笑顔の絶えない「宿題ルーム」

そのほかにも「宿題ルーム」で勉強していた子どもが卒業した後、また立ち寄って「宿題ルーム」を手伝ったり、「みんなで晩ご飯」のデザートをつくってくれたりと、今まで支えてもらっていた子どもが、支える立場になってくれることもあるそう。
「木・々」で働くスタッフたちも、子どもたちが「木・々」で過ごした経験を通して、いつか「自分たちもあんな場所がつくりたい」と思ったり、居場所づくりを広げていってくれればうれしいと活動を続けています。
 
生活クラブでは、地域で暮らす人たちがそれぞれが持つ課題を解決するために必要とするしくみをつくるサポートを行なっています。その一環として、CO・OP共済の事業で得られた資金の一部や組合員からの寄付を「生活クラブ福祉事業基金」を通じ、介護や保育の支援、居場所づくりといった福祉事業を行なう団体へ助成しています。助けを必要としている人に寄り添い、多様な人々の居場所を地域につくる活動を通して誰もが安心できる居場所を地域に持てるように、これからもサポートを続けていきます。
 

2030行動宣言紹介動画公開中&「わたしのアクション」募集中!

重要目標7の達成のため、自分が取り組みたいアクションを宣言してくれたのは、コミュニティー・レストラン「木・々」のみなさん。
「子ども食堂や学習支援の活動を通じて、地域の子どもたちをサポートします」と、アクションを発信してくれました。

 

現在、Instagramではみなさんが考えた「わたしのアクション」を募集中!
2030行動宣言の重要目標を達成するためにあなたが実践したい、もしくは今実践している取り組みをSNSで発信しませんか。あなたが考える普段の暮らしの中で実践できることや、これから実践してみたいことをぜひご投稿ください。
参加方法はこちら!

【2024年1月10日掲載】

生活クラブをはじめませんか?

42万人が選ぶ安心食材の宅配生協です

生活クラブ連合会のSNS公式アカウント
本文ここまで。
ここから共通フッターメニューです。
共通フッターメニューここまで。