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【日本大学芸術学部×生活クラブ】学生たちがせっけん活動の冊子・ポスター等を発表!組合員など100名以上が参加③

制作した冊子とポスターを持つ日本大学芸術学部の学生たちと、会場に集まった組合員や提携生産者。

生活クラブは2023年7月より、日本大学芸術学部(以下:日藝)と産学連携プロジェクトをすすめてきました。テーマは生活クラブが提携生産者と続けてきた「せっけん活動」です。日藝の学生13名が生活クラブの提携産地やせっけん工場を取材し、せっけん活動を伝えるための広報ツールを制作。11月30日、学生たちによる制作発表が行なわれました。会場とオンラインで参加した組合員をはじめ、提携生産者など100名以上が集まり、制作した冊子やポスター、動画がお披露目されました。これまでプロジェクトの様子を2回のレポートでお伝えしており、今回が最終回です。

生活クラブの「せっけん活動」の良さを芸術学部の学生が再発見

生活クラブでは、提携生産者とともに環境負荷の少ないせっけんの利用をすすめています。2022年にはせっけんの原料を廃食油由来に切り替え、さらにパッケージに使用しているプラスチックを20%削減。生活クラブのSDGsを体現している一方で、若い世代にそのよさが伝わりにくいという課題があります。今回のプロジェクトでは、芸術学部所属でありZ世代でもある視点からせっけん活動の新しい魅力を見出し、幅広い世代へのコミュニケーションにつなげることをめざしています。

学生たちは、生活クラブのせっけんを製造しているヱスケー石鹸株式会社をはじめ、山形県の庄内地域や岩手県の重茂(おもえ)漁業協同組合(以下:重茂漁協)など、せっけんを使って水を守り続けている産地を訪問し、取材・撮影を重ね、どんな広報ツールを制作するか模索してきました。

第1回(山形県遊佐町への取材)はこちらから
第2回(ヱスケー石鹸株式会社、重茂漁業組合への取材)はこちらから

産地で実感した、水とのかかわりで輝くせっけんの魅力

学生たちが制作した冊子『水をめぐる旅』は、会場に集まった組合員たちに配られました

組合員の代表や提携生産者など、オンラインを含めて100以上が見守るなかで学生たちは、冊子『水をめぐる旅』、ポスター、動画を発表しました。約半年にわたる取材を通じて、せっけんを使う意味と向きあった彼らの言葉が写真とともに記されています。表紙を飾ったのは、山形県遊佐町の「丸池様」。古くからご神体として地域の人々に信仰されてきた神秘的な池です。この池に象徴される水の美しさこそが、せっけんの価値につながっているといいます。

せっけんを使って水を守り続けている産地へ赴き、学生たちが見出したのは「水は借り物」という言葉でした。庄内地域や重茂漁協の人々は、自分たちの流した水が米や海産物にたどり着くことを知っていると感じた学生たち。この冊子を読んだ人が、日々洗い流す水は循環していることを想像し、水を大切にするためにせっけんを使ってみて欲しい、という気持ちが込められています。

冊子には庄内地域と重茂漁協の2産地でのレポートやヱスケー石鹸の工場への取材、落合水再生センター(東京都新宿区)を独自取材した様子、さらにせっけんを愛用する人の声なども掲載され、読みごたえのある内容になっています。また、取材で出会った人の姿と想いをポスターや動画でも表現しました。

産地の人と話し、ふれあい、食べて…体験して知ることの大切さ

プレゼンテーションから伝わったのは、体験して深く知る大切さです。学生たちは、遊佐町では湧き水を生活用水として活用する住民たちの姿から「水はみんなのもの」として大切に扱う意識を学んだといいます。重茂漁協では、青い海で育てられたわかめを食べ、自然と人が共生する意義を実感。ヱスケー石鹸の工場で「せっけんじゃないと使えないという人がいるので、つくり続けている」という姿勢に尊敬の念を抱き、取材への意欲が増したと話す学生もいました。こうした言葉は、提携生産者との交流を大切にしている生活クラブの姿勢にも通じ、会場ではうなずきながら聞く組合員の姿が多く見られました。
 
学生たちは次々に登壇し、取材を通して学んだことを発表しました

若い世代にせっけんを広げるためのアイデアも

「お店でせっけんを見分けるのも難しいのでは…」と話す生活クラブ千葉・福住洋美さん

質疑応答の時間には、組合員からさまざまな質問があがりました。せっけん活動をひろげるために、学生たちのアイディアをもとめる声が多く、活発に意見を交わしあいました。生活クラブ千葉・福住洋美さんの「若い世代の人たちにせっけんを使ってもらうには、どんなきっかけが必要ですか?」という質問に対して学生からは「買い物をする時にまずSNSで検索するので、かわいいパッケージにして目に留まりやすくする」「コンビニや配達サービスなど、若者がアクセスしやすい所で買えるといいと思う」など学生らしい視点からの回答がありました。

せっけんを使ってみた学生たちは、幅広い用途に使えるところに魅力を感じたといいます。ものをたくさん持たないミニマルな暮らしが支持されているので、そのライフスタイルに適していることも、せっけんをアピールできるポイントのひとつではないか、という意見が挙がりました。

学生の1人は、重茂漁協の方が「自分の子どもたちが使おうと思えるよう、せっけんを使い続ける姿を見せている」と話したことにふれ、「私も使い続けてみて、家族や友達に自然にすすめてみようと思っています」と話しました。
生活クラブのせっけん類のパッケージをネイルアートにした学生も
 
会場では冊子や動画を見て「感動しました」と学生たちに伝える組合員や、感想を伝えあう姿も見られました

提携生産者の新しい発見にもつながったプレゼンテーション

ヱスケー石鹸株式会社 代表取締役社長 倉橋 和良さん
 
遊佐町共同開発米部会 池田 恒紀さん
学生たちのプレゼンテーションを受け、ヱスケー石鹸(株)代表取締役社 倉橋和良さんは次のように述べました。「私たちがつくるせっけんは酸化防止剤や防腐剤を使っていないため、時間が経つと変色してしまう特徴があります。
肌へのやさしさが魅力だと思ったという話を聞いて、ポジティブにとらえようと思いました。いただいたアイディアもいかしながら、製造を続けていきます」。

遊佐町共同開発米部会 池田恒紀さんは「みなさんが語ってくれた『水は借り物』ということは考えているつもりでしたが、改めて教えていただいた気持ちです。そしてヱスケー石鹸や重茂漁協について知らなかったことを勉強できる機会にもなりました」と、学生たちに感謝の気持ちを伝えました。

学生たちの考えるせっけんの価値は、水とのかかわりの中で発揮されるもの。それは生活クラブが伝え続けてきたことに通じますが、「水は借り物」という新しいキーワードをぜひ活用したい、という組合員の声もありました。
制作した冊子とポスター、動画は、これから各地域の組合員がせっけん活動に活用する予定です。生活クラブでは今後も、組合員と提携生産者で手を携えながらせっけん活動をひろげていきます。

メイキング動画も公開中。ぜひご覧ください!
 
日藝との産学連携プロジェクトについて、生活クラブ連合会公式SNS各種でも情報を発信中です。各SNSよりご覧ください。
【2024年1月10日掲載】

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