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重要目標2:食べたいものは自分たちでつくる。不要な食品添加物を使わない消費材開発

生活クラブと関わるみんなでサステイナブルな実践:生活クラブ2030行動宣言

消費材新規開発プロジェクトメンバー(一部)と平牧工房の生産者、生活クラブ長野の職員
「生活クラブ2030行動宣言」は11の目標を掲げ、サステイナブルな未来の実現をめざしています。
重要目標2では、健康で豊かな食の実現を目標とし、不要な食品添加物や薬剤の使用をできるだけ削減。さらに、食材の使い方や栄養情報などを発信しています。
生活クラブでは取り扱う食品や生活用品のことを、利益を追求した「商品」ではなく、実際に使う人の立場にたった材であるという想いを込めて「消費材」と呼んでいます。毎日の生活で食べるもの、使うものはどのようなものがいいかを組合員自らが考え、生活クラブの提携生産者とともに納得いくものをつくり、みんなで利用しています。

生活クラブ長野では組合員がプロジェクトチームを組み、豚肉加工品をつくる株式会社平牧工房(以下、平牧工房)の生産者と新たに「これ好き!スライスソーセージ」と「これ好き!ブロックソーセージ」を開発。2023年9月にデビューしました。

組合員の「あったらいいな」「こうだったらいいな」という声をカタチにした、生活クラブ長野の岩下玲子さんと津田尚子さんにお話を伺いました。

2030行動宣言「重要目標2」についての詳細はこちら

 ACTIONする人  
生活クラブ長野 岩下 玲子(いわした れいこ)さん/写真右
生活クラブ長野 津田 尚子(つだ しょうこ)さん/写真左

 

安心して食べられる豚加工肉を50年前から

日々の食卓に欠かせない、ウインナーやハム、ベーコンなど豚肉を原料とした加工肉。子どもから大人まで幅広い世代に人気の食材ですが、その一方で、食品添加物が使用されているものが多く販売されています。「子どもには食品添加物を使用していないウインナーを食べてほしい」という思いで組合員自ら生産者を探し、約50年前に出会ったのが平牧工房です。

平牧工房は豚肉の提携生産者・株式会社平田牧場(以下、平田牧場)の加工肉製造を担う会社で、これまでも組合員とともに、何度も消費材を開発してきた経験があります。今回は岩下さん、津田さんをはじめ、生活クラブ長野の組合員と平牧工房の生産者がタッグを組んですすめられました。

みんなの“お気に入り”を自分たちの手で

「自分たちの考えた加工肉を全国の組合員に発信することと、開発に手を挙げることに不安があり、開発への参加を打診された当初はイメージできなかった」と語る岩下さんは、これまで生活クラブ長野のさまざまな活動に携わり、今回のプロジェクトを中心に立ってすすめた一人です。戸惑いながら、生活クラブ長野で消費材の利用に関わる活動を担当する委員会で討議したところ、「新しく消費材がつくれるなんですごい!やりましょう」と前向きな意見が。岩下さんは、「みんなのやる気を見て覚悟が決まった」といいます。長野県内の5つのエリアから3名ずつメンバーを選出して、総勢15名のプロジェクトチームを結成。2022年9月に新たな消費材の開発がスタートしました。

これまでさまざまな組合員活動をしてきたけれど、消費材の開発ははじめてだったと語る岩下さん

プロジェクトには30~40代の子育て世代の組合員も参加。生活クラブに加入して2年目の津田さんは、メンバー募集の声がかかった時には、こんなに大がかりなプロジェクトだとは思わなかったそうです。
「参加しながら、どういう活動なのかを理解していった感じです。手を挙げたからには楽しみながら精一杯やろうと、自分の思ったことは素直に伝えるようにしました。生活クラブに加入して間もない人から、さまざまな活動の経験のある人まで、自由に意見を言いあえるのが楽しかったです」
 
リモートで参加をしていたという津田さん。子育てをしながらでも参加しやすかったそう

「これ好き!スライス&ブロックソーセージ」ができるまで

新しい消費材をつくるため、メンバーと平牧工房の生産者が、長野県岡谷市にある生活クラブ長野本部に集まり、約半年かけて4回の会議を重ねました。

初回はそもそも加工肉とはどのようなものなのか、組合員にはどんな加工肉が人気なのかについて学びました。その後、メンバーはスーパーマーケットなどで、加工肉の市場調査を実施。商品の種類や、人気を集めているものの特徴などをリサーチしました。市販品は価格が安く使い勝手がいいものが多くある一方で、食品添加物を使用しているものが多く、国産の原材料を使ったものが少ないことも分かりました。

第2回の会議では、市場調査の結果をもとに新たな消費材像について意見を交わし、若い世代の組合員に日々の食事で便利に使ってもらうために、「調理の手間なく食べられる」「手頃な価格」など、めざす方向性を徐々に明確にしていきました。さらに生活クラブがずっと大切にしている「一頭の豚からとれる肉を無駄なく食べる」という考えに貢献できる消費材をつくるため、「さまざまな部位を使用した品目」にしようと確認しました。

食品添加物を使用したくないという話は、あえて確認しあわなくても、メンバーみんなが大前提として持っている共通の想いだったという津田さん。「語りあわなくても、同じ想いを持っていることがすごいと感じました。価値観を共有する仲間と1つのものをつくる。それが消費材づくりの醍醐味だと思います。こうした想いや活動は、1970年代から組合員がずっとつないできた一つの財産ですね」と語ります。

味つけや材料の配合、厚みのちがいなど、数パターンを用意して食べ比べます
 
みんなで意見を交わしながら試食。リモートの参加者には事前にサンプルを送付していました
どんな消費材にするかが明確になってからは、平牧工房がさまざまなサンプルを製造。第3回の会議では組合員が試食した率直な感想や改善点について意見を交わし、味のバランス調整など、さらなる試作と試食を繰り返しました。最後の会議で、容量や価格帯、パッケージデザインや消費材名を検討しました。

 
パッケージのイメージを提示する平牧工房の生産者。完成を想像して、一同の胸が高まります。

消費材名については、「いろいろな意見がでましたが、最終的にはみんなに好きになってもらいたい、『これっていいよね』って言ってもらいたいという想いから、『これ好き!スライスソーセージ』と『これ好き!ブロックソーセージ』に決定しました」と岩下さんが教えてくれました。
 
そのままはもちろん、加熱してもおいしいソーセージ。クルッと丸めて使えるスライスタイプと、好きな厚みにカットできるブロックタイプ(写真は仮パッケージの状態)。原材料を見ると、食品添加物が入っていないことが分かります。

組合員の想いをカタチにする生産者の想い

今回のプロジェクトの中で出たさまざまなアイデアを、また別の機会に消費材にしていきたいと意気込みを語ります

組合員といっしょに開発をすすめてきた生産者の一人が、平牧工房の高橋 祐(たかはし ゆう)さんです。会社のある山形県から、担当するほかのメンバー二人といっしょに、たびたび長野県に通ったといいます。
「現地にきているメンバーのほかにも、試作品の製造や品質管理のための検査、スライスや包装、パッケージのデザインの担当者など、総勢で20人近くが携わっていました。組合員のみなさんと意見を交わしながらつくれることで、中身も規格も価格も本当にみなさんが『利用したい!』と思えるものがつくれたと自負しています。」

「食品添加物は使用したくない」という声に応えるため、新鮮で安心・安全な平田牧場の豚肉を使い、味つけには組合員のみなさんがふだん使っている、生活クラブの調味料を使用。さらに香辛料に加えて、昆布やカツオ、ホタテのだしもつかって奥深い味わいに仕上げています。「市販のハムのようにくるっと丸めてお弁当に入れたい」という要望は、米粉を使って弾力を持たせることで実現させました。

開発をすすめる中で製造設備や価格面などの理由から、すべての組合員の希望がかなえられたわけではないといいます。「理由をきちんと説明して、納得してもらいながらすすめていきました。一方的に要求する・される関係性ではなく、互いに理解し寄り添いながらすすめられるのは、生活クラブならではのよさだと感じています。」

組合員と実際に話をする中で、生活クラブの生産者としての在り方を勉強させてもらったと話す高橋さん。組合員が大切にしている考えと、平牧工房として大切にしている考えが一致しているからこそ、つくり続けることができるし、食べ続けてもらえることにもつながっていると感じているそうです。

つくって終わり…じゃないのが生活クラブ

「これ好き!スライスソーセージ」と「これ好き!ブロックソーセージ」のデビューを目前に控えた8月下旬、生活クラブ長野の各エリアでお披露目会が開催されました。新しい消費材の名前や開発の経緯、味わい、上手な活用法を多くの組合員に知ってもらう機会です。

お披露目会の参加者に試食してもらう、ソーセージおにぎりとサラダを準備中
 
岩下さんは参加した組合員に向けて「どんな消費材だったか、今日学んだことや食べた感想などを含めて5人の人に伝えてほしい」と話します。
 
おおぜいの組合員の前で消費材の説明をする岩下さん
「今回のお披露目会に参加したみんなが、今度は消費材のよさを伝える発信者になってほしい。家族や友人などに伝えることで、消費材の価値が広まるだけでなく、自分の言葉で伝えられるようになっていきます。多くの組合員に『これ好き!』と言ってもらえる存在になって、定番の消費材の一つになっていけたらうれしいです」と答えてくれました。

自分たちが「ほしい!」と言ってつくった消費材は、自らの言葉でよさを伝えて利用を広げていく。生活クラブが誕生してから約50年、組合員はこうしたクチコミの力で同じ想いを持つ仲間を増やし、輪を広げ、大きな力にしてきました。今回の生活クラブ長野の平牧工房とのプロジェクトは、消費材開発の原点を受け継ぐ活動ともいえます。

これからも生活クラブでは、組合員と生産者の両者の声を大切にしながら、本当に必要なものは何かを考え消費材の開発をすすめていきます。
 
お披露目会に参加したみなさん

2030行動宣言紹介動画公開中&「わたしのアクション」募集中!

重要目標2の達成のため、自分が取り組みたいアクションを宣言してくれたのは組合員の津田尚子さん。
「健康で豊かな食を実現するため、旬の味を楽しみ、食材の命に感謝して調理します」と、アクションを発信してくれました。

 

現在、Instagramではみなさんが考えた「わたしのアクション」を募集中!
2030行動宣言の重要目標を達成するためにあなたが実践したい、もしくは今実践している取り組みをSNSで発信しませんか。あなたが考える普段の暮らしの中で実践できることや、これから実践してみたいことをぜひご投稿ください。

 
参加方法はこちら!

【2023年11月21日掲載】

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