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遺伝子組み換えでないトウモロコシを確保するために 意見交換会を開催

来日したCGB社・デーヴィット・カスケヴィッチさんと意見交換会に参加した組合員

11月7日、各地の生活クラブから組合員リーダーが集まってNON-GM(遺伝子組み換えでない)トウモロコシをこれからも確保し続けるために意見交換会を実施しました。
NON-GMトウモロコシの輸入先・アメリカを10月に訪問した組合員の代表2名による報告や地域の活動報告に加え、CGB社のカスケヴィッチさんから飼料用NON-GMトウモロコシを取り巻く社会情勢を伺いました。

生活クラブは飼料用NON-GMトウモロコシの輸入に関わる各社に利用する意思を伝え、JA全農・CGB社・種子会社が5カ年ごとに結ぶ「長期種子供給協定」により、現在2022年供給分までが確保されています。2023年~2027年供給分の協定締結を来年に控えてNON-GMトウモロコシをこれからも確保するための意見交換会を実施しました。組合員の代表からの訪米報告や、アメリカで穀物集荷を担うCGB社のカスケヴィッチさんからアメリカでのNON-GMOへの関心の高まりなど興味深い話を聞くことができました。

GM = Genetically Modified 遺伝子組み換え
NON-GM = 非遺伝子組み換え(遺伝子組み換えをしていない)
GMO =遺伝子組み換え作物

10日間の視察で見えたNON-GMOの現状

10月18日~28日の訪米に参加した生活クラブ東京の山村真理さんは、NON-GMトウモロコシの生産・流通現場の様子を報告し、「コストなどを考えると飼料の国内自給がいかに難しいか納得しました、アメリカで飼料用NON-GMトウモロコシを作り続けてもらうことが不可欠だと感じています。NON-GMOについて多くの人に知ってもらうためにも、食べる仲間を増やしていきたいです」と述べました。

生活クラブ神奈川の大久保明美さんは、パイオニア・ハイブレッド社(種子会社)とCGB社へ訪問し「長期種子供給協定」締結を要請したことを報告。「遺伝子組み換え作物に対する消費者の懸念を直接伝えることができ、種子の開発担当者も交えて意見交換する貴重な機会でした。次の5年だけでなく次の世代にも安心できる食をつないでいきたい」と締めくくりました。

今回の訪米を今後に生かしたいと語る大久保明美さん(左)と山村真理さん(右)

アメリカでの「GM食品表示」の現状も報告


9月19日~29日に「協同組合の旅」でアメリカのGM食品表示を視察してきた、生活クラブ神奈川の勝俣恵子さんの報告もありました。アメリカでGM食品表示を求める動きが活発化し、今年7月に農務省が表示ルールを決める予定となっていましたが、実際にはまだ公表されていません。勝俣さんは「日本は多くの食品をアメリカから輸入しているので、アメリカの状況と動向を注視していく必要があると考えています。」と今後の活動への意欲を示しています。
 
左写真:NYやワシントンを中心に視察してきた勝俣恵子さん

飼料を通じた提携関係をより確かなものに

この意見交換会のために来日したCGB社のデーヴィット・カスケヴィッチさんからは、「長期種子供給協定」の維持・拡大に全力で取り組む意思が伝えられました。「アメリカでは、健康志向の若い世代を中心にNON-GMOに対する関心が高まる傾向にあり、需要も増えると予想されています。信頼できるNON-GMトウモロコシを確保するためには、訪米や今回の意見交換会のように、関係者同士のコミュニケーションを続けることも大切だと考えています」とカスケヴィッチさん。これからNON-GMトウモロコシが手に入りにくくなる可能性があることを知り、アメリカへ行き需要を直接伝える意義を再確認しました。
 

通訳を交えた約1時間の講演に熱心に耳を傾ける参加者

「消費する力を拡げる」各地域の活動報告


生活クラブ埼玉の石井清美さんは、NON-GMトウモロコシを利用した畜産物のひとつである牛肉の利用促進について報告しました。生活クラブ埼玉では、リーダー層の組合員に向けた牛肉の学習会を行ない、積極的に食べることを勧める活動を続けたということです。注文用カタログでのキャンペーンとの相乗効果もあり、今まで少なかった20代~30代での牛肉の消費量が増える結果が得られました。

左写真:生活クラブ埼玉の石井清美さん


生活クラブ栃木の中村都さんと本嶋美貴さんは、紙人形劇で遺伝子組み換えについて伝える活動を紹介しました。先輩組合員と新人組合員のやりとりをマンガ仕立てにし、遺伝子組み換えの仕組みを親しみやすく伝える工夫が見られました。

イラストやセリフで、難しい仕組みをわかりやすく伝えています

各地域で伝えて広めていくことを共有

最後に設けられた質疑応答の時間には、集荷場での遺伝子組み換え検査方法やアメリカのNON-GM需要の背景についてなど、参加者の意欲が伺える質問が相次ぎました。

意見交換会の締めは、連合会消費委員長である生活クラブ東京の増田和美さんからのコメントです。「今回、CGB社がNON-GMトウモロコシの維持・拡大に努めると表明してくれたことが何より心強かったです。私たちが食べる仲間を増やしていくことで、次の世代にも安心な食をつないでいきましょう。」と、参加した各地域の組合員へ畜産物の利用促進を呼びかけました。

左写真:意見交換会の意義と今後の活動を呼びかける増田和美さん


2023年~2027年供給分の「長期種子供給協定」の締結は来年です。生活クラブではこれからも、飼料用NON-GMトウモロコシを使った畜産物の利用を広める活動と仲間づくりをすすめていきます。

【2018年12月7日掲載】
 

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