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ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」によるペットの健康被害に関する調査結果のご報告と今後の対応


組合員の皆様へ

2020年1月27日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会

 
大切な家族である愛犬・愛猫がとても苦しまれ、ご家族に大変な心痛をもたらしたことにつきまして、改めて心からのお詫びを申し上げます。
【事故発生以降の経過】
 
2019年8月19日に公式WEBサイトででご報告しましたとおり、生活クラブ連合会が供給したペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」(提携先:㈱ノース・ワン、製造元:㈱ノースペット)にサルモネラ菌による微生物汚染があり、ペットに重大な健康被害が発生する事態となりました。

ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」ペットへの健康被害に関する調査結果とお詫び(2019年8月19日掲載)


 ㈱ノースペットによる微生物検査によって検出されたサルモネラ菌は、O7群というグループでした。サルモネラ菌には約2,500種があり、O7群には強い毒性はありませんが、子犬・子猫や老犬・老猫、病気などで免疫力が落ちているペットが食した場合に健康被害が発生する可能性があります。科学的な証明はできないとはいえ、生活クラブ連合会は、健康被害を受けたペットに共通する症状があることから、サルモネラ菌汚染が今回の健康被害の要因である可能性が高いと認定し、組合員対応をすすめてきました。

 菌の検出を受け㈱ノースペットは、想定されるサルモネラ菌汚染の原因(①原料由来の汚染、②工場設備による汚染、③従業員等の二次汚染)について、外部検査機関を含め調査を行ないましたが、大変遺憾なことに汚染経路の特定にいたりませんでした。また、提携先:㈱ノース・ワンならびに製造元:㈱ノースペットに対して、サルモネラ菌汚染事故の報告と対応について両社のホームページ等に掲示することを複数回にわたって要請しましたが9月3日まで実行されなかったこと、さらにようやく掲示された発表の中で、生活クラブ連合会で扱っていない「ビーフ干し肉製品」からもサルモネラ菌の擬陽性(陽性の疑いがある)判定の報告を受けたとの内容が含まれていたことを受けて、2019年9月4日配達分から㈱ノース・ワンが販売する㈱ノースペット製造のペットフード全品の取組みを中止しました。

 
【ペットに健康被害が発生した組合員の皆様への対応と被害概要のご報告】
 
 この間、ペットに健康被害が発生した組合員の皆様に個別にご連絡し、謝罪と被害状況の確認、治療費等のお支払いを行なってきました。その中で明らかになりました今回の事故の概要をお知らせするとともに、生活クラブ連合会の今後の対応についてご報告いたします。
 
●2018年4月以降の総供給数47,222個のうち、2019年8月末時点の健康被害は68匹、そのうち亡くなられたペットは15匹でした。その後の対応を進める中で、新たな被害の報告、病状の変化等があり、2020年1月20日現在、健康被害の総数は92匹となり、そのうち20匹のペットが亡くなられました。19匹が10歳以上の愛犬、1匹が1歳の愛猫でした。
 
● ペットに重大な健康被害が発生した組合員の皆様には、動物病院などでの検査・治療費用などのお支払いをしております。また、ペットを亡くされた組合員の皆様には訪問し謝罪するとともに、事故の調査結果と対策のご説明を行なってまいりました。今後も被害にあわれた皆様へのお詫びと対応、再発防止に向けての取組みを引き続き誠心誠意努めてまいります。

● なお、サルモネラ菌汚染の範囲が、生活クラブ連合会が供給した「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」だけにとどまらないことから、㈱ノースペットに対し一般販売しているペットフードへの汚染の可能性について、社会的告知を徹底するよう再三の要請を行なってきましたが、いまだ実施されていません。また、被害者への賠償には応じているものの、返品・事故対応費用等の弁済の交渉も困難な状況であることから、法的措置をとる予定です。

 
【生活クラブの今後の対応】
 
  1. 生活クラブ連合会は、生活クラブ自主基準において、ペットフードも加工食品と同等レベルの微生物基準ならびに衛生管理基準の策定をすすめています。新しい基準が所定の手続きにより決定でき次第、別途ご報告いたします。なお、基準策定に先駆け、生活クラブ連合会検査室において「生菌数」や「サルモネラ菌」の物流品検査を実施しています。

  2. 現在、主食用のペットフードの取組みを中止していますが、新しい自主基準に沿った製品の共同購入に向けて、新たな生産者との提携について慎重に検討をすすめていきます。

  3. また、今回の事故を教訓に、消費材全般の事故発生時における危機管理マニュアルを見直し、被害拡大を防止するための迅速かつ適切な対応を実行する体制をつくります。

  4. 今回の事故は、購入者が特定できる共同購入の仕組みと組合員の皆様のご協力により、被害のほぼ全容が把握できました。一方、市販品にはそうした担保がないのが実情です。そのため、生活クラブでは、このような事故が社会的に二度と繰り返されないよう、農林水産省・環境省に対しては「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)に基づく省令の改定を、また、一般社団法人ペットフード協会に対しては、業界自主基準である「安全なペットフードの製造に関する実施基準」の改定および会員企業への周知・指導を求める準備をすすめています。


以上、生活クラブのペットフードを信頼して利用されてきた組合員の皆様をはじめ、すべての組合員の皆様にご報告するとともに、改めて心からお詫びを申し上げます。このような事故を二度と起こさぬよう対策をすすめてまいります。
 

【2020年1月27日掲載】

 

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