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生協の食材宅配【生活クラブ】
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国産加工用トマトの収穫減に伴い、トマトケチャップの原料を一時変更してお届けします

1びんに国産の加工用トマト約12個分をピューレにして詰め込んだトマトケチャップ。トマトの旨みや風味がストレートに味わえると人気の消費材ですが、2018年の異常気象により、原料トマトの収穫量が大幅に減少しました。そのため5月から取組みをいったん休止し、2019年産の収穫後に再開する予定です。その間は国産生食用トマとトのピューレと米国産有機トマトペーストをブレンドしたトマトケチャップを代替品として共同購入します。

今回、トマトケチャップを一時休止する背景には、異常気象だけではなく、加工用トマトの生産農家の高齢化や栽培面積の減少という課題があります。
生活クラブは原料確保をトマトケチャップの提携生産者だけにまかせるのではなく、たがいに協力して加工用トマトの産地を増やす活動をすすめ、トマトケチャップの持続的な生産と消費をめざします。
一時的に休止するトマトケチャップ

2018年の異常気象により、国産加工用トマトの収量が激減

生活クラブオリジナルのトマトケチャップは、組合員が「使いたい」と選ぶL’s(エルズ)選定品のひとつ。とくに子育て世代を中心に「甘さと酸味のバランスが絶妙で、トマトの旨みや風味が 楽しめる」と、人気の高い消費材です。その加工用トマトの産地が2018年、異常気象に見舞われました。

「加工用トマトの収穫時期は夏場です。愛知県では猛暑によるトマトの日焼けや過熟、東北地方では大雨や日照不足による生育不良が相次ぎました。その結果、2019年のトマトケチャップなどの生産に必要な量の約6割しか加工用トマトを確保できませんでした」と、提携生産者のコーミ株式会社(愛知県)の相馬英輔さんは話します。

原料不足の報告を受けた生活クラブは、今春に植え付けた加工用トマトが実り、トマトケチャップの生産が再開できるまで代替品を利用することを決定。それを受けてコーミは、国産生食用トマトのフレッシュ感と、アメリカ産有機トマトペーストの濃厚さを活かしてブレンドした代替品のケチャップを開発しました。
 

(コーミ株式会社 相馬英輔さん)

収量減少のもうひとつの背景は、農家の高齢化と人手不足

加工用トマトは、ふだん食べているトマトとはちがい、加熱に適した品種です。栽培方法も異なり、地をはうように育てるので、炎天下のなか、手で収穫する作業は重労働です。1989年のトマト加工品の貿易自由化もあり、加工用トマトの国内自給率は3~5%と推計されています(コーミ調べ)。
 
国産の加工用トマトの確保に早くから危機感を抱いていたコーミは、生活クラブと連携して国内各地に足を運び、宮城県や青森県、山形県、北海道などで、加工用トマトを栽培する産地を増やしてきました。

「新たな産地ができる一方、高齢化や物流上の問題などで栽培をやめる農家もあります。そのような中で起きた昨年の異常気象は、特に深刻なものでした」(相馬さん)
農家の高齢化や減少は日本の農業が抱える大きな課題です。また、異常気象も毎年のように起こっており、国産の加工用トマトの生産は今後ますます厳しくなることが予想されます。
各地に広がる生産者の加工用トマトの産地
2003年 愛知県田原市
2005年 宮城県、秋田県、青森県
2010年 山形県、千葉県
2012年 北海道、長野県
2013年 三重県
2016年 石川県

組合員の加工用トマトの援農(宮城県)

国産加工用トマトの収量を増やすための取組み

生活クラブは生産者と協力して、全国に71ある農産物の提携産地などに加工用トマトの栽培を呼びかける活動をすすめます。
加工用トマトを継続的に生産するには一定程度の栽培面積や収穫のための労働力の確保、あるいは機械化など人手不足を解消するための対策が必要です。また異常気象に備えて、主要産地を分散することも大切です。何より農家が生産意欲を持って作り続けられる価格、そして組合員が利用し続けられる価格を検討することが重要になってきます。

生活クラブはこれまでも宮城県や北海道の加工用トマトの産地で、組合員が収穫などの援農を行なってきました。
今回の原料不足を知った各地の生活クラブの組合員から「収穫を手伝いたい」「加工用トマトを生産したら、原料に使ってもらえるか」などの声が、コーミに寄せられています。

「トマトケチャップが組合員のみなさんからいかに愛されているかがわかり、ありがたいと思うと同時に、原料不足になってしまい、悔しい思いをしています。生活クラブとの連携を密にして、国産加工用トマトの新たな産地づくりを行なっていきたいと思います」と、相馬さんは話します。

生活クラブはトマトケチャップの生産者であるコーミと共に、加工用トマトの生産農家や提携産地と話し合い、トマトケチャップの持続的な生産と消費をめざしていきます。
 

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