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生活クラブ初の「ソーラーシェアリング」始動!! 建設予定地に行ってきました

建設予定地にて
生活クラブでは原発にたよらない、人と自然が共生する社会をめざして、エネルギーを「減らす」(省エネをすすめエネルギーの使用を減らす)、「つくる」(自然エネルギーをつくる)、「使う」(自然エネルギーを選択して使う)を柱とするエネルギー政策(生活クラブ総合エネルギー政策)を推進しています。2016年には「生活クラブでんき」の共同購入をスタート。2019年1月現在、生活クラブでんきの自然エネルギーによる電気の調達先は60箇所にのぼります。
自然エネルギーによる新たな発電所として、長野県の八ヶ岳山麓にある野辺山にソーラーシェアリング発電所(以下、野辺山営農ソーラー)の建設が計画されています。野辺山営農ソーラー株式会社がすすめるこの事業に生活クラブ連合会が参画します。そこで、2018年12月に生活クラブ組合員の代表ほか27人が発電所の建設予定地を訪れ、視察と学習会を行ないました。

発電と作物で太陽光をシェアするソーラーシェアリング

ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)は日本で開発された太陽光発電の方法です。畑や田んぼなどの農地の上に間隔をあけてソーラーパネルを設置し、発電と作物で太陽光をシェアします。ソーラーパネルが作物の成長や収穫を妨げないよう工夫しながらも、農地の空きスペースを有効に使えるうえに、発電の収益により経済的な安定にもつながる農家にうれしいしくみです。2017年度末時点で全国1,269件の導入があり、世界からも注目されています。
「生活クラブでんき」の電力調達先では、飯舘電力株式会社(牧草地)、長瀬農園(「田んぼソーラー」と「ワラビソーラー」)、田んぼ電気プロジェクト音羽米発電所がソーラーシェアリング発電をしています。現在、建設の準備が進む「野辺山営農ソーラー」は、生活クラブ自身がはじめて取組むソーラーシェアリングの発電所です。

長い提携と地域との交流に期待

野辺山は標高約1300mに位置し、高原野菜の産地として有名な場所。建設予定地は30年以上にわたり作物が植えられることのなかった耕作放棄地と、古い山荘が残る別荘地です。その広さは約3.4ヘクタール。この発電所で一般家庭の約425世帯分の電力をまかなうことをめざします。
そして、ソーラーパネルの下では花の苗とほうれん草を栽培する予定です。いずれも30代の若手農家が担うことになっており、長い提携が期待できそうです。
さらに、別荘地に残る山荘を改装して、研修・交流施設として利用する計画があります。参加した組合員からは「ソーラーシェアリングで作物をつくる生産者や地域のみなさんと、交流の機会があったらうれしい」という期待の声があがっていました。
視察した建設予定地には草が茂り、大きな石がゴロゴロと転がっている状況でしたが、参加した組合員は、この土地が変わりゆく姿を想像している様子でした。
左/建設予定地を前に説明をする野辺山営農ソーラー(株)の山本精一さん

世界のエネルギー事情を知りソーラーシェアリングの価値を学ぶ


学習会の様子
学習会では、認定NPO法人環境エネルギー政策研究所・所長で野辺山営農ソーラー(株)の監事を務める飯田哲也さんと、同じく環境エネルギー政策研究所の特任研究員であり野辺山営農ソーラー(株)の代表取締役の山本精一さんが講義を行ないました。

飯田哲也さん
飯田さんからは「世界の脱原発・自然エネルギーの状況と日本の課題、ソーラーシェアリングの価値」をテーマにお話しがありました。世界では自然エネルギーによる発電がすすんでコストがどんどん下がり、原発事業の計画がストップしている国が増加。日本はまだまだ遅れていますが「生活クラブでんき」の電力調達先のように、地域で立ち上がった「ご当地エネルギー」が拡がりをみせているそうです。
山本精一さん
山本さんの講義のテーマは「ソーラーシェアリングの基礎知識と野辺山ソーラーシェアリング事業の概要」。ソーラーシェアリング事業は発電によって得た収入を農業へ投資することで好循環が生まれるしくみであり、進化を続ける分野であると語りました。事業をはじめるには農地の地権者や地域の理解が欠かせません。「野辺山営農ソーラー」でも、高原野菜の栽培を長年続けてきたベテラン世代の理解を得るための努力を重ねている最中です。

多くの期待を集め2019年5月に工事がはじまります

今回の事業には、生活クラブと長野県内の消費材の提携生産者で発足した「ぐるっと長野協議会」も加わる予定です。「ぐるっと長野協議会」は、それぞれの団体が持つ生産、製造、消費の力を集めて、「FEC自給ネットワーク構想※」の実現にチャレンジしています。「野辺山営農ソーラー」は、この構想の「エネルギー(Energy)」の分野を担っていくことも期待されています。
「野辺山営農ソーラー」の着工予定は2019年5月。完成後は中部電力管内の「生活クラブでんき」の自然エネルギー発電所として位置付け、関西電力管内ならびに東京電力管内への供給もめざしています。

※生活に欠かせない「食(Food)」「エネルギー(Energy)」「福祉(Care)」のしくみを自分たちでつくりだす社会をめざす構想。内橋克人氏(評論家、旧2012国際協同組合年全国実行委員会・委員長)が提唱。

【野辺山ソーラーシェアリング事業学習会の主なプログラム】

■主催者挨拶
半澤彰浩((株)生活クラブエナジー代表取締役/生活クラブ神奈川専務理事)

■講義
「世界の脱原発・自然エネルギーの状況と日本の課題、ソーラーシェアリングの価値」
講師:認定NPO法人環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也さん

「ソーラーシェアリングの基礎知識と長野県野辺山ソーラーシェアリング事業の概要とご説明」
講師:野辺山営農ソーラー株式会社 代表取締役/認定NPO法人環境エネルギー政策研究所 特任研究員 山本精一さん
※生活クラブエナジーのウェブサイトが開きます

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