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岩手県・重茂漁協と産地交流会を開催 40年以上つづく提携関係が震災からの復興を支えています


 

生活クラブでは水産物の産地と提携関係を深めながら、持続的な生産と消費をめざしています。交流会を定期的に開催し、組合員が産地を訪れて生産者から漁業の実情を学び、産地の抱える課題やこれからの取組みについて直接話し合いを行なっています。

2018年7月4~6日、岩手県宮古市の重茂漁業協同組合と産地交流会を行ないました。わかめの共同購入をきっかけに、40年以上の提携を続ける生産者です。生活クラブの組合員5名と事務局3名が参加して加工場や漁場を視察。東日本大震災からの復興の状況も確認しました。また、生産者とわかめの利用状況や組合員のニーズについて意見を交わし、お互いの理解を深めました。

海の資源をつくる・育てる・守る重茂漁協の取組み


 

重茂漁業協同組合(以下、重茂漁協)の主な水産物には、わかめの他、昆布やうに、あわびや秋鮭などがあります。水産資源をただ獲るだけではなく養殖事業や環境を守る活動にも取り組み、“つくり育てる漁業”を行なっています。加工施設を多数所有し、生産から加工までを一貫して行なえるのが重茂漁協の強みです。


今回の視察では、わかめ芯取り加工場で収穫後に湯通し・塩漬けにしたわかめを、芯と葉に分ける作業を組合員が体験しました。芯は「茎わかめ」に、葉は「肉厚わかめ」に。どちらも消費材としておなじみです。また「焼うに」の製造も体験。うにの殻を専用の器具で割り、取り出した5~6個分の身をあわびの殻に載せ炭火で焼きます。原料価格の高騰から最近は共同購入を見送っているとのこと。生産者から「いずれは再開したい」との思いを聞きました。この後に予定していた定置網を引き上げる「網起こし」作業の見学やこんぶ養殖漁場の視察は、波が高くて取り止めになり、組合員からは「またとない機会なのに残念」との声が聞かれました。


 

重茂漁協や組合員が協力して植樹を行なう「フォーラムの森」も視察しました。森はミネラル分の豊富な水を育み、その水は海へ注ぎ水産物の栄養源になります。そのため重茂漁協では定期的に植林活動をするほか、地区全体で合成洗剤の使用禁止を申し合わせて豊かな水産資源を守っています。

「わかめを食べ続けるためにできること」を共に考える

意見交換を行なう組合員と重茂漁業の後川うしろかわ良二さん(右写真左側)

視察の後に行なわれた意見交換会では、生産者から東日本大震災の被害からの復興状況について説明があり、漁業者の数は震災前に比べると少ないものの生産額はもとに戻ったとの報告がありました。重茂地区に住む多くの人が重茂漁協で働き、平均年齢は全国平均の67.7歳よりも若い53歳です。重茂漁協では高齢の漁業従事者には肉体的な負担が少ない、わかめの新芽「春いちばん」の収穫を推奨。一年でも長く漁業を続けてもらい、後継者へと技術が継承されていくしくみをつくっています。

生産者から組合員に向けて「わかめの利用が少しずつ減ってきているため、先々を考えると不安がある」との意見が出されました。組合員からは「若い人にとっては、塩抜きやカットをする手間が利用のハードルになっているのではないか」という意見や「簡単に食べられる生わかめを開発してほしい。1回に使う量がカップに入った冷凍の生わかめはどうか」といったアイディアも出されました。生産者と組合員が課題を共有し、今後の取組みにつなげていくこと確認しました。

*右写真:生活クラブのメンバーと重茂漁協の生産者のみなさん

今回の産地交流会では消費材をつくる重茂漁協の技術や努力、提携関係が産地の支えになっていることを改めて確認できました。生活クラブと重茂漁協のどちらにとっても、わかめは大切な資源です。わかめを食べ続けていくために、今後も産地との話し合いを続けていきます。

【2018年7月26日掲載】


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