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ミニマムな選択で、心地よい住まいと暮らしを 尾崎友吏子さん ③

生活クラブのある暮らし Vol.8
2018.7.17

生活クラブの消費材をじょうずに使いこなし、家族も自分も心豊かにすてきな日々を過ごす。そんな毎日を実践されている生活クラブの組合員にお話をうかがい、消費材を暮らしの中で活かすコツやアイディアも紹介する連載です。


ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」で大人気、尾崎友吏子さんのお話の第3回です(3回連載の最終回)

★尾崎さんのお話 2回目はこちら

食べることは生きること

――お話を伺ってきて、「食」について大事にされている考え方が浮かんできました。

私は、食べることに対しても、誠実に向き合いたいと思っています。選ぶなら、原材料がわかりやすいもので、よけいな添加物は使わず、昔ながらの製法でていねいに作られているものなら、そちらを選びたいと思っています。

たとえばお菓子だと、生活クラブのものは表示を見るとふつうの家庭でも作れそうな材料だけです。ほんとうに自分で作ることまではしなくても、がんばれば自分でも作れるだろう、と判断できる原材料のものを選びたいんです。家庭のお料理では使わない添加物がたくさん入っていると、ずっと食べ続けたらどういう影響があるかと少し不安に感じます。食物アレルギーの経験からも、必要十分な範囲の食べ物だけで、それを超えるものはなるべく減らした方がいいかな、という気持ちがあってのことです。

今は子どもが成長期なので、右肩上がりで食費が上がっています。私自身、料理も掃除も特に好きというわけではないのですが、楽をするために美味しくて安心なお惣菜を買うなど、食費がかかりすぎてひんぱんにはできません。美味しくないものを買うなら、良い材料で簡単に、自分で作ったほうがいいなと感じてしまいます。

「食べることは生きること」というと、オーバーな表現でしょうか。より自然に近い材料で作った手料理を食べてもらうことは健康への投資になるし、それ以上に、受け継がれていく自然の営みを食べることで次世代に伝えていくことと考えています。手間をかけず、簡単でもいいから自分で調理して、家族で食べる。それは身体にだけでなく、心の「栄養」になるように思います。

「おうちのごはんがいい」という意識を心に持って育つのは、子どもにとって大事なことだと思うのです。美味しくて暖かいご飯、ふかふかで洗いたての布団、毎日入れるお風呂、清潔な部屋、落ち着いた家の空気。そうした、日常の当たり前と思っていることが、実は特別ぜいたくなことだとわかったのが大震災のときでした。その当り前の日々の暮らしに感謝できることが、ほんとうの「豊かな暮らし」ではないでしょうか。

――生活クラブを気に入っている理由は、「ごみを減らしたい暮らし」にも合っているからでしょうか?

生活クラブだと、その点でもうれしいですね。調味料や飲み物もリターナブルのびんに入っていて、使ったら回収されて、またそのびんが使われる、というところがとっても好きです。他で買ってくるのに比べて、ずいぶん包装ごみが少なくて済みます。うれしいことですね。すぐに捨ててしまうものをたくさん消費するという傲慢な方法では、社会全体を持続させることにつながりません。それだと資源やエネルギーもいずれ枯渇するわけですから。

生活クラブは食材の価格はスーパーに比べれば少し高めに思えるかもしれないけど、それを買うことで誠実な生産者を応援することにつながると思っています。私にはできない農業や畜産を生産者のみなさんにやっていただいているわけですから、自分が「いいとこどり」をしている分、より安いものを、という気持ちにはなれないのです。私が支払っている消費材の値段は、敬意や感謝、生産者を応援する気持ちが含まれているんです。

多様な価値観を認め、「自分で選ぶ」ことが大事

多くの人は、見聞きしたことを自分が知っている範囲で、理解・判断するものさしとしますよね。加えて、今は社会全体に閉塞感のようなものがあるように感じます。集団が苦手でも馴染めない自分が悪いんじゃないかとか、周りと同調しなきゃいけないとか。

私はそうじゃなくて、自分以外の価値観を認めたり、知ることがすごく大事なんじゃないかなと思っているんです。やりにくいなと思ったら、今とは違う自分に合ったもっと良いやり方を調べたり、やってみたりするようにしています。

手軽に安価にきれいなものがなんでも手に入る便利さの中で、本当の美味しさの裏にある安全や安心に気づきにくくなっています。生産者や安全を重視する生活クラブのものは、簡素を心がけている私の生活と相性が良いように思います。おおぜいの人がいいと言うものを選ぶのではなく、自分にとって良いものを選べることは、豊かな生き方だし、その環境が今あることに日々感謝したいと思っています。

***

尾崎さんのお話は今回で終了です。

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◆尾崎友吏子さん プロフィール◆

ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」主宰。大阪でお子さん3人とご夫婦での5人暮らし。二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級。

著書
『3人子持ち働く母のモノを減らして家事や家計をラクにする方法』(2016年、KADOKAWA)
『3人子持ち働く母の「追われない家事」』(2017年、KADOKAWA)
『時間とお金にゆとりができる「小さな家」』(2017年、誠文堂新光社)
他 雑誌記事等多数

ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」
http://www.cozy-nest.net/

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