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組合員による「放射能検査」の見学会を実施しました

生活クラブ連合会検査室では、組合員の見学会を実施しています。東京電力福島第一原発の事故以来、独自の厳しい基準による放射能検査を実施している生活クラブ。放射能検査の結果をオープンにしているのと同様、要望があれば積極的に検査室の見学も受け入れています。

今回放射能検査の見学を行ったのは、生活クラブ埼玉大宮ブロックの組合員。食、エネルギー、環境などの問題に目を向け「サステイナブル(持続可能)な暮らし方」をめざすためのさまざまな活動をしている、「サステイナブル委員会」のメンバーです。この大宮ブロックサステイナブル委員会では、8月20日に生活クラブ埼玉の主催で行われた「エコフェス(環境フェア)」の展示で放射能汚染の問題を取り上げるために、その学習の一環として放射能検査の見学を計画した経緯でした。

見学前に資料に沿って基本をおさらい

品質管理部品質管理課 沼尾課長

実際の見学前にまず会議室で、生活クラブ連合会品質管理部品質管理課の沼尾課長より、生活クラブの放射能汚染対策全般についての説明がありました。生活クラブが所有する放射能検査機器は全部で6台。そのうち5号機と6号機の2台が、このさいたま市の放射能検査室にあります。2016年春に導入された6号機は、最も精度の高い検査のできるゲルマニウム半導体検出器と呼ばれる機械です。

また、国の基準よりも厳しい生活クラブの放射能自主基準値についても、あらためて説明がありました。自主基準値とは別に検出下限値を明示する意味や必要性についても解説があり、組合員は納得の表情。さらに放射性物質の性質などの基本的な情報についても簡単なレクチャーがあり、その後実際の検査室の見学に移りました。

実際の放射能検査機器を間近で見学

検査室にある2つの検査機のうち、5号機はCsIシンチレーションカウンターと呼ばれる機種で、測定の終わった検体と次の検体を自動で入れ替えるしくみになっています。もう1台の6号機(左下写真)はゲルマニウム半導体検出器と呼ばれる精度の高い機械です。このゲルマニウム半導体検出器はしくみ上液体窒素で機械を冷やす必要があるのですが、機械に結露があってはいけないので1年を通じて室温を21℃・湿度を60%以下に保つようにしているとのこと。そんな部屋の特殊な状況を肌で感じ、検出器の構造を覗きこんで確かめることができるのも見学ならではの体験。

ゲルマニウム半導体検出器(6号機)

検査室の機械については、組合員からもさまざまな質問が出ました。中でも関心の高かったのは、機械の値段。これについては、5号機は800万円程度、6号機は1200万円程度、という回答があり、組合員からも驚きの声が出ました。

見学を終えた後は、会議室に戻ってさらに質疑応答があり、活発に質問が出ました。

「放射能検査がより身近になった」という感想も

最後に、参加組合員に見学の感想を伺いました。
「『シーベルト』と『ベクレル』という単位の違いも実はよくわかっていなかったが、今日の説明を聞いて、そのあたりもわかったのでよかった。」
「2011年当初と比べ、最近は放射能に関する学習会などの機会も減ってきていた。今回あらためて、生活クラブ内の活動などを通じて放射能についてもっと発信していかなければいけないと感じた。」
「生活クラブではこうして毎日地道に放射能の検査をしていて、その結果のものを食べているんだと実感できた。」などの声が聞かれました。
また、「800万円、1200万円といったお金をかけて機械を導入して、きめ細かい検査をした食品を食べられるというのは、普通のスーパーではできないことなのでありがたいと思った。」
など、生活クラブのよさをあらためて感じたという感想もありました。

案内をした沼尾課長からは
「生活クラブでは、放射能だけでなく残留農薬や微生物などの検査も、かなりの労力と費用をかけてやっており、これは組合員に支えられているものです。」という言葉がありました。

見学で得たことが地域活動などへの広がりへ

今回見学を行った、生活クラブ埼玉大宮ブロックサステイナブル委員会では、見学で得た体験や知識を、「エコフェス(環境フェア)」の展示の材料にするなど、地域の活動に生かして広がりを生んでいます。

また、各地の生活クラブを通して受け付けている検査室の見学会は、参加することにより安心・安全な消費材が手元に届くまでの背景を知ることができ、生活クラブの組合員が「自分たちで選んで食べていく」ということに寄与しています。
今後も継続して見学会を受け付け、より大ぜいの組合員に放射能検査を継続する意義を伝えていきます。

【2017年9月4日掲載】

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