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韓国・ソウルで「アジア姉妹交流会」を開催 韓国・台湾・日本の3生協が交流と連帯の3日間

生活クラブ生協連合会と韓国の幸福中心生協(旧 女性民友会生協)、台湾の主婦連盟生協は、1999年に姉妹提携を結びました。国を超えて各生協の経験や成果を学び合い、協同組合の社会的価値を高めるために様々な交流を継続しています。今年も10月23日から25日まで、韓国・ソウルで「アジア姉妹交流会」が開催されました。

(2015年12月4日掲載)

生活クラブ連合会・幸福中心生協・主婦連盟生協の3生協は、2000年から「協同組合原則」の各原則をテーマに「アジア姉妹会議」を毎年開催、2010年からは会議と交流会を交互に行なってきました。今年(2015年度)は韓国で交流会が開催され、日本から生活クラブ連合会理事9名(土谷雅美、五十嵐仁美、木村庸子、桜井薫、鶴島佳子、大内浩子、上野しのぶ、甲斐京子、山下尚子)と加藤会長、連合会事務局2名のあわせて12名が参加しました。

生協組合員が地域で展開する協同組合事業を視察

ソウル到着初日の10月23日、幸福中心生協の組合員による協同組合事業の実践例を見学しました。

マンションの一室にある「カムチョウウン工房」は、組合員40名の出資で設立された協同組合です。流行を追わず、ゆったりとして身体をしめつけない健康によい衣服を中心に小物なども作っています。ソウル市のまち事業の支援で、部屋を借りる保証金は無利子で借りられるそうです。

次に訪問した「幸せなお話(Happy Story)」は、おしゃれなカフェです。壁面が本棚になっていて、お茶を飲みながら自由に本を読むことができます。さまざまな講演会や演奏会、フリーマーケットなど、地域住民の自主的な活動の発表や交流の場となり、拠点の役割を担います。ソウル市トボン区(道峰区)からの委託事業ですが、行政・生協・住民などが参加する運営委員会があり、多くの参加で共同運営されています。

討論会 「民主的な組織と協同組合の発展のための環境」

翌日24日には討論会が開催され、韓国・台湾・日本からの報告を共有し、活発な意見交換が行なわれました。

◆韓国「協同組合と地方政府の協力による社会的経済の活性化~ソウル市を中心に」

前幸福中心生協連合会会長 現ソウル市名誉副市長 キム・ヨンスンさん

協同組合基本法制定以降の協同組合の現況、事例紹介と地方政府の連携について報告がありました。韓国では法制定後に協同組合が数多く誕生しましたが、書類だけの組織や活動を休止してしまう例も少なくないとのこと。そのため、ソウル市では社会的企業や協同組合に対する中間支援組織を増やし、それらを民間組織に委託して運営しています。支援政策は経済的支援やコンサルティングをはじめ、小中学校の教材開発など多岐にわたります。

◆台湾「北北分社における組合員の主人公意識を高めるための努力」

台湾主婦連盟生活消費合作社  北北分社理事 陳 敏香 さん

台湾主婦連盟生協の一つのブロックである北北分社での組織運営について報告されました。委員の連絡ネットワークをつくり、総代の運営委員会出席を促すことにより委員の人数が増え、会議参加者も増えました。さらに5つの専門作業グループ(情報提供、年度予算会計監査、組合員フォロー、情報通信、たすけあい福祉)を設立、委員が順番に担当することで、活動の全容を体得し次世代の理事となる人材を育成しています。

◆日本「組合員メンバーの次世代育成について」

生活クラブ生協・千葉 理事長 木村庸子さん

リーダー活動の担い手が減ってきた課題を踏まえ、地域で穏やかにつながり協同の力を発揮する組織スタイルに改革したことについての報告がありました。多様な組合員が参加し出会う機会(コミュニティー、ブロック企画、組合員の集い、FEC委員会)と、子育て世代にとって魅力的な活動の場をつくり、活動サポーター登録などへ参加をつなげていく中で、次の委員の担い手をよびかけています。

右から陳敏香さん、キム・ヨンスンさん、アン・インスクさん(司会・幸福中心生協連合会会長)、木村庸子さん

グローバル女性リーダーシップ女性大会 「いっしょに遊ぼう!」

討論会の後は体育館に集まってのイベントです。幸福中心生協の地域生協の組合員と生産者合わせて約200名が集まりました。オープニングは各生協の出し物。日本からは手話を交えた歌(イッツ・ア・スモールワールド)を披露、会場の皆さんも一緒に合わせてくれて、歌詞の通り「世界は丸い、世界は一つ」を実感できました。その後はまさに運動会。じゃんけん列車でチーム分けをし、協同の力(?)が試される競技を3種目行ないました。言葉は通じなくても、体を動かし、笑い合い、楽しい交流のひとときでした。 

評価会議

最終日の25日、参加者が集まって今回の交流会の感想を述べあい、2016年度に日本で開催予定のアジア姉妹会議にむけて意見交換をしました。来年はアジア姉妹提携15年間の活動について振り返りを行なうこと、そして当時の団体名称が変更になったこともあり、新たな名称で再調印をすること、会議のテーマについて「FEC自給圏*」とすることを確認しました。2016年度はこのうちCare=福祉をテーマに、秋に神奈川でアジア姉妹会議を開催する予定です。

これまで韓国・台湾・日本のアジアの三姉妹はそれぞれの国の課題を出し合い、共通点を持ちながら、行き過ぎた市場経済に対し、地域から社会的経済を推しすすめてきました。依然として厳しい情勢の中、東アジアの協同組合の連帯は大事です。特に今後の各地で共通の課題となる少子高齢化問題について、協同組合に何が求められるのか、多くの方の参加を得て考えていきたいと思います。
*FEC自給圏:内橋克人氏(評論家、旧2012国際協同組合年全国実行委員会・委員長)が提唱。

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