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長崎県漁連を訪問し産地交流会を開催 豊かな漁場の再生めざし「藻場」の回復を共同購入で支えます!

生活クラブ生協は、組合員が提携産地を訪れ生産者と直接交流することを通じ、生協の共同購入がもたらした成果や今後の課題について生産者と組合員の双方が理解を深めるとりくみを積み重ねています。この9月2日から4日まで、各地の組合員ら9人が長崎県漁業協同組合連合会(長崎県漁連)を訪問しました。

(2015年10月5日掲載)

藻を食べるウニを共同購入して藻場の回復を支える

長崎魚市場で説明を聞く組合員長崎県は五島、壱岐、対馬など豊かな漁場に恵まれ、水揚げ量は国内第2位の漁業県です。国産の水産物を中心に共同購入する生活クラブにとっても、大きな比重を占める重要な産地の一つといえます。今回の訪問は、「連合消費委員会」メンバーの組合員が長崎を訪れ、漁場視察などを行ないました。

長崎県漁連の会員漁協のひとつ「長崎市新三重漁協」への訪問では、漁場を支える藻場が消失している「磯焼け」と呼ばれる海域を視察しました。同漁協では1991年ころからムラサキウニの増加を一因とする磯焼けが発生し、アワビをはじめとした貝類などの生育が悪化し漁業者の経営に影響が出ています。同漁協は6年前からムラサキウニの採取を行なうとともに、人工の漁礁を設置していますが、藻場の回復には時間がかかる見込みです。

新たに開発された製品について意見交換を行ないましたそこで長崎市新三重漁協、長崎県漁連、生活クラブの3者が協同して、水揚げしたムラサキウニを製品化し2月から共同購入することになりました。製品には1パックあたり50円の支援金を上乗せすることで人工漁礁の設置費用に役立て、藻場の早期回復をめざします。
漁場を視察した、さがみ生活クラブの勝又恵子さんは「漁師さんはウニを生活クラブは食べ続けてくれるだろうかと不安に思っていると聞きましたので、私たちがこの支援企画に真剣に賛同していることを示すためにも、おおぜいで食べていかなくてはと思いました」と述べています。

酸化防止剤不使用の煮ぼしの価値を再確認

また、長崎県漁連の消費材として組合員になじみ深い「煮干し」の選別作業も体験しました。
煮ぼしの選別作業に挑戦する組合員ベルトコンベアーで流れる煮干しから異物や破片を取り除くのですが、目で追うのがやっとで、ゴム手袋をした手では小さな頭だけの破片などはうまくつかめません。生活クラブ大阪の小松原千恵さんは「ほんの10分足らずの体験だったのですが目が疲れて、体がふらふらしてきました。煮干し1袋を製品にするのは大変なことだと思いました」と、選別の感想を話します。この煮干しこそが、1981年に生活クラブが長崎県漁連と提携してはじめて共同購入した消費材なのです。

当時、酸化が速い煮干しには酸化防止剤を添加するのが一般的でした。そのため組合員からは酸化防止剤不使用の要望があり、長崎県漁連では、より煮干しに適したカタクチイワシを生活クラブ向けに選別することで酸化防止剤不使用を実現しました。ところが近年では「パックだし」など多様な出汁素材が共同購入品目に加わったことなどもあり、煮干しの利用量が減っていることも実情です。

煮干し(長崎県漁連)生活クラブ長野の波多腰玲子さんは「若い組合員に煮干しでの出汁のとり方から、お米を食べる和食の提案をていねいにしていきたいと思いました。またカルシウムの補給源としても評価されているので、その点も伝えていきたいと考えます」と語ります。

今回の交流会では、長崎魚市場の視察や新規開発品の試食、生産者との意見交換も行ないました。交流会を通じ、生活クラブ山梨の石黒麻美さんは「水産業の厳しい状況を目の当たりにし、そのなかでも長崎の生産者のみなさんがとても元気なことが印象に残りました。生産者に応えるためにも魚を食べることの大切さを伝えていきたい」と述べています。

【これまでの記事もごらんください】
生命のゆりかご「藻場(もば)」を育む消費材開発で意見交換(2014年12月掲載)
長崎県の魚を知る産地交流を開催(2012年12月掲載)
 

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