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生命のゆりかご「藻場(もば)」を育む消費材開発で意見交換

長崎県は水揚げ量国内2位の漁業県で、国産の水産物を中心に取り組む生活クラブにとって欠かすことのできない産地です。今年も組合員ら9人が産地を訪れて、長崎県漁業協同組合連合会(長崎県漁連)と交流会を10月に実施しました。(2014年12月3日掲載)

藻場を荒らすウニ類の利用を協議

朝の長崎魚市場も視察し、いろいろな魚種が水揚げされることを確認しました 生活クラブの取組み品を決定する連合消費委員は船に乗って、長崎県漁連の会員である新三重漁協の漁場を視察しました。漁場では、海底に海藻の胞子を植えつける藻場(もば)づくりに力を入れていました。藻場は魚介類の産卵場所となり、小さな魚の隠れ蓑となる「生命のゆりかご」のようなところです。しかし、「磯焼け」という藻場がなくなる現象が全国的に起こり、長崎県でも深刻になっています。また藻を繁茂させようとしてもムラサキウニやガンガゼというウニの一種が、藻を根こそぎ食べてしまうことが漁業者の悩みとなっています。そこで長崎県漁連から、環境や資源保全につながるウニ類の消費材開発の提案があり話し合いを行ないました。
 連合消費委員の中井孝子さんは「消費材として開発ができれば、私たちが食べることで藻場の再生にもつながる仕組みがつくられることになります。ガンガゼは大味でそのまま消費材にすることは難しそうですが、ムラサキウニは身が小さいもののとても美味しく、容器と量、価格の調整で取組みの可能性が期待できます」と、話し合いの感想を述べています。消費材ができるまでには時間はかかるかもしれませんが、今後の開発が楽しみな企画です。

酸化防止剤不使用の煮ぼしは長崎から

 連合消費委員は、煮ぼしの製造現場も視察しました。煮ぼしは、1981年に長崎県漁連と提携のきっかけとなった消費材です。当時の煮ぼしは、BHAという酸化防止剤が添加されているのが一般的でした。生活クラブは酸化防止剤が無添加の煮ぼしを求め、ようやくで出会ったのが長崎県漁連だったのです。
 長崎県漁連の森山真一さんは「酸化しにくい、脂の少ないカタクチイワシをとるために、カタクチイワシが食べたものを消化した時間帯にあたる夜中から明け方にかけて、漁を行ないます」と話します。
 連合消費委員の小谷由美子さんは「原料のカタクチイワシ等は、煮ぼし工場に横付けされた船から直接製造ラインに移され、すぐに製造工程に入ることができるようになっていました」と報告しています。

煮干しの視察では、取引される共販所でも説明を受けました カタクチイワシは海水で湯がかれた後に、乾燥させて煮ぼしになります。海水で湯がくのが長崎の特徴で、煮ぼしに海水のミネラル分が残りうまみが増します。海がきれいな長崎ならではの業(わざ)といえるでしょう。

生活クラブの基準が長崎産のブランド水産品にも反映

 交流会では消費材候補となる新規品のプレゼンテーションも行なわれました。漁獲された水産資源の有効活用をめざすもの、長崎産の原料だけで加工したもの、長崎ならではの食べ方をする加工品など、料理例や調理法の実演を通じた提案がありました。それらに対して連合消費委員は食べる側からの視点で意見交換をし、改善案をいっしょに考えました。
 また長崎県の水産行政の担当者とも交流し、官民が連携して「長崎俵物」という水産製品の普及に努めていることを知りました。この長崎俵物の一部は、生活クラブの消費材にもなっています。認定にあたっては県内の加工事業者が県内産原材料を使うこと、不必要な食品添加物を使わずにつくることなどが基準となっています。とくに食品添加物の基準づくりでは、生活クラブの自主基準を参考にしたことがわかりました。
 「対馬産活〆あなご切り身(たれ付)」という長崎俵物は、たれに遺伝子組み換えでない醤油を使用しています。これは4年前の産地交流会で遺伝子組み換え対策について話し合いがもたれ開発されたものです。「交流会での要望が取り入れられ、消費材として、そして長崎の産物として販売されている、交流会からかたちになったものです」と、連合消費委員の古賀雅子さんは産地交流会の実績を語ります。
 「対馬産活〆あなご切り身(たれ付)」は来年3月に共同購入する予定です。生活クラブは今後も長崎県漁連との提携を強化し、国産の水産物の利用を進めていきます。

消費材候補となる新規品のプレゼンテーションも行なわれ、改善点などを意見交換しました

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