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北の大地の努力を知る

生活クラブ青森から愛知まで24単協の青果物の取組みを決める組合員の組織、連合青果部会は7月5、6日に北海道のかぼちゃや馬鈴薯、玉ねぎを生産する2団体を視察し、畑や農法の確認をするとともに生産者との交流を深めました。(2013年7月22日掲載)

積丹町は秋からのかぼちゃ取組みのかなめ

JA新おたる積丹のかぼちゃ畑で生産者とともに 生活クラブでは毎週100品目の青果物を取組んでいます。その品目や生産者を決めるのが生活クラブ連合会の青果部会です。毎月、各地にある生活クラブを代表する組合員が集まって青果部会を開き討議・決定しています。
 一方、青果の提携産地は87産地ありますが、そのなかでも特に農薬の削減などを行ない全産地のリーダーとなる産地を「コア産地」と生活クラブは位置づけています。今回は北海道にあるコア産地2団体を青果部会の代表組合員ら11人が7月5、6日に訪問し、視察交流会を実施しました。
 最初に訪れたのは北海道西部の積丹半島にあるJA新おたる積丹事業所です。生活クラブと旧積丹町農協との提携は25年におよびます。8月のお盆明けの2週間取組むトウモロコシ、9月から12月のかぼちゃ、そして、冷凍かぼちゃの多くは積丹町で栽培されたものです。

かぼちゃ畑入口に立つGMOフリーゾーン宣言の看板 JA新おたる積丹・審査役の久保泰典さんは「土は粘土質で北向き斜面が多く、農業をする条件としてはけっして良いとは言えません。しかし、冷涼な気候で害虫などの発生が少ないので、天候などに問題がなければ化学合成農薬を使わないで良質な農作物をつくることができます」と、地域の特徴を話します。
 畑の視察では、かぼちゃ部会の松葉和弘副部長が栽培方法を説明しました。
 「私は牛糞でつくったたい肥と発酵中の豚糞を畑にまいています。発酵する時の熱のおかげで、雑草が生えることが少なくなり、改めてたい肥の力を感じています」

とうもろこしの栽培を説明するJA新おたる積丹の酒巻幹雄さん。生活クラブへの出荷予定にあわせて植えているため、成長に差がある。とうもろこしは1本から1つしか出荷できない。 積丹町管内での主産物はかぼちゃですが、馬鈴薯やとうもろこしと輪作を心がけることで、かぼちゃを続けて植えることによる病虫害の発生(連作障害)を抑える工夫をしています。
 積丹町ではこのほかに馬鈴薯、とうもろこしの畑、冷凍かぼちゃの加工場を視察しました。
 馬鈴薯は北海道の主産地では1ヘクタール当たり4トンの収穫がありますが、積丹町では味がよいものをつくるために作付を抑えて2.5トンの収穫を見込んでいること。とうもろこしは2週間途切れないように生活クラブへ出荷するために、作付を5日おきに4回に分けて行なっていること。冷凍かぼちゃの加工はおおまかなカットこそ機械でするものの、形を整えるのはすべて手作業でしていることを知りました。

組合員と同じ思いで農薬を減らして栽培するコアファームの馬鈴薯、玉ねぎ

 2日目は北海道コアファーム農事協同組合を視察しました。コアファームとの提携は1982年にさかのぼります。コアファームは農薬の削減をめざして設立されました。しかし、その価値を認めて食べる人がいなければ生産は成り立ちません。それが生活クラブとの出逢いであり、現在にいたるまで馬鈴薯と玉ねぎなどを取組んでいます。
 馬鈴薯の畑は、積丹半島東側のつけ根に位置する共和町に広がっています。広大な畑や大きなトラクターは、北の大地のイメージそのものです。
 「馬鈴薯は北海道の一般的な栽培に比べ、農薬を55%減らしています。人間にとって薬は病気治療に役立ちますが、用法を間違えれば“毒”になります。作物にとっての農薬も同様で、薬と毒は紙一重だと考えています」と、コアファーム副理事長の石井勝蔵さんは話します。
 訪れた時は馬鈴薯の花が満開でした。まっすぐに植えられて咲く様は美しく、参加した組合員は自分たちの利用がこの風景を支える一助になっていることを感じました。

玉ねぎ畑でコアファーム理事長の住永亮さんの説明に聞きいる青果部会の組合員 玉ねぎ畑は、石狩平野に位置する三笠市を中心にあります。栽培では農薬を北海道の慣行農法に比べ67%減らす努力をしています。しかしここ数年、北海道も気候が変わってきていると、理事長の住永亮さんは話します。
 「秋が早く訪れる一方、春の到来が遅くなっているのです。三笠市周辺は日本でも有数の豪雪地帯ですので雪がなかなか解けず、植えつけの時期に影響が出るのが大きな悩みです」
 今年は春の植えつけが予定より3週間ほど遅れたものの、その後の降雨で生育が進んでいます。
 住永さんをはじめとした生産者との交流を通じて、ほかの作物に比べて玉ねぎは連作障害がおきにくいこと、北海道では玉ねぎをじゅうぶん成熟させてから収穫することを学びました。
 2日間の視察を終え、連合青果部会員で生活クラブ神奈川の理事である渋田見佳恵子さんは次のように生産者へ挨拶しました。
 「地域や畑の広さにはあらためて驚かされました。また北海道でも気候変動の影響があり、それに対応すべく努力されていることを知りました。畑を実際に見ながらお話を聞くとよく状況が分かります。視察したことを持ち帰り、調理法とあわせて組合員に伝えていきます。利用をあげることを私たちの使命にしたいと思います」
 健康を考える時、野菜を多く摂取するのがよいのは言うまでもないことです。生活クラブの青果はコア産地を中心に、農薬の散布回数を少なくするなど農法の工夫とともにおいしさを追求した生産者が栽培しています。8月のお盆明けからは、JA新おたる積丹のとうもろこしなど北海道の味覚も届きます。ぜひ生活クラブの青果を食べていきましょう。

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