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生協の食材宅配【生活クラブ】
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「自主基準登録」が進んでいます。

 「安全・健康・環境」はいまや生活クラブの代表的なキーワードとして定着しています。消費材を安心して食べ、使うことができるのは、生産者の絶え間ない努力と、それを常にチェックする組合員の目があるからです。

2007年度の登録が進んでいます

 生活クラブの消費材は、【農業/漁業/畜産/加工食品/生活用品】の各分野と全分野共通の【容器包装】において、多岐にわたる自主基準が定められています。自主基準には、全消費材が最低限守るべき「標準規格」と、より高いレベルで「安全・健康・環境」を目指す「推奨レベル」があります。
  「標準規格」は、別途、点検する体制がありますが、生産者は1年に一度、消費材ごとに、「標準規格」はクリアしているかどうか、「推奨レベル」は達成しているかどうか、200あまりある項目に「○」「×」をつけて達成状況を自発的に公開します。これを「自主基準登録」といい、2007年度の登録が進んでいます。  例えば、加工食品の「推奨レベル」の例では、「食品添加物の不使用 → ○」「生産環境における化学物質の削減 → ○」「合成洗剤を使わずに洗浄する → ×」という具合に、「推奨レベル」について一つひとつチェックするわけです。
  自主管理監査制度が発足した1997年当時は、生活クラブ全体の自主基準登録数は575品目でした。2008年1月末で、青果物以外では123生産者(76.9%)、1272品目(72.7%)が自主基準登録しています(青果物は1品目に対して複数の生産者がいるため、カウント方法が異なります)。自主基準登録をしている消費材は、生活クラブで定期的に取り組んでいる全品目の約70%に相当するまでとなりました。

PDCAサイクルで「○」を増やしていく

さがみ生活クラブによる水餃子の監査(2007年10月18日)

 「一般的な食品規格は点数制や減点法がほとんどで、規格を満たしているかどうかだけをチェックします。しかし、生活クラブの自主基準登録は、自分たちで自主基準の意味を考えながら“できること”を増やしていき、消費材の“安全・健康・環境”のレベルをより高めていく仕組みなのです」と話すのは、マルモ青木味噌醤油醸造場の青木幸彦さん。毎年、前年よりも「○」の数を増やしていくよう努力している、ということです。
  しかし、こんなに多項目の自主基準でも一つひとつの消費材や生産現場の状況のすべてを網羅することはできません。自主基準を補完するために、生産者が自らの生産環境や消費材の性質に応じて、自主的に目標を定めることができます。これを「自主的努力項目」といい、生活クラブのホームページ「生産者事典」で公開しています。*「生産者事典」は休止しています(2019年2月現在)。
  例えば、マルモ青木味噌醤油醸造場では、「味噌に適した大豆を作付けしてもらえるよう、国産大豆を使い続けながら、産地に赴き、訴え続けていく」などの自主的努力項目を掲げています。  生活クラブ連合会品質管理部部長の森泰見は、この仕組みについて次のように話します。
  「自主基準登録での○や×の数そのものは、大きな問題ではありません。推奨レベルや自主的努力項目を登録することで、生産者自身が問題意識を持って目標を定め、行動し、組合員が監査して課題を指摘し、それを受けて生産者が生産環境を改善していく。つまり、PDCAサイクル(plan=計画-do=実施・実行-check=点検・評価-act=処置・改善)ができ、常に消費材がレベルアップしていくわけです」

衛生管理マニュアル作成にも動き出した

 組合員による「おおぜいの自主監査」では、登録された自主基準と自主的努力項目の中から事前にピックアップした項目を重点的に監査します。監査で気づいたことは報告書にまとめられますが、今までは特に、工場内の洗浄では合成洗剤でなく石けん利用を推奨する、工場内の清掃や備品の管理のマニュアルの徹底を求めるなど、生産環境への指摘が多く見られます。
  森は、おおぜいの自主監査の意義について、「自主監査で指摘されたから、合成洗剤を石けんに切り替えればそれでいい、というほど単純な話ではありません。会社の代表者だけでなく、生産現場で作業している一人ひとりが、生活クラブの組合員がどうして環境負荷の少ない洗浄方法を求めているのかを理解し、消費材をつくっていく。生活者の意識が製造現場に反映されることで、本当の意味での信頼関係が築かれていくのです」と説明します。
  製造現場で働く社員一人ひとりが「安全・健康・環境」に共感しながら働くには、衛生管理の態勢を充実させ、一つひとつの作業を行うにも高い意識を持つことが必要です。それを、生活クラブの生産者全体で共有していければ─。そのような思いから、2006年7月、マルモ青木味噌醤油醸造場、 美勢商事、ヤマボシ、こめや食品、二葉製菓をはじめとした生活クラブ親生会(生活クラブの提携生産者で構成する団体)の「自主管理部会」の加工食品分野の15生産者と、生活クラブ連合会で構成する「衛生管理マニュアル」作成チームが発足し、現在、作業が大詰めを迎えています。
  マニュアル作成チームでは、HACCP(ハサップ:食品の安全管理手法)や、ISO22000(食品安全マネジメントシステム)を検討し、その基礎にある「食品衛生5S」(整理、整頓、清掃、責任感、清潔)が確立したところで、製造作業従事者が、それぞれ自分の作業を見つめなおして、作業の改善を提案していくような仕組みを作ることを目標にして、各社の代表と現場の担当者が互いに生産現場を監査し、意見交換などの活動を行っています。この3月には「衛生管理マニュアル」「作業手順書書式」「消費材製造工場点検報告書」の最終案がまとまるとのことです。  
  チームのメンバーであるヤマボシ品質管理課の松本沙央里さんは、「他社から学びながら自分の会社の足りないところを徹底的に洗い出し、掃除や整理整頓、道具の管理などを改善していきました。現場の社員たちも、手洗いや着衣のローラーがけなど、受け身ではなく自発的に行動するようになりました」と、現場での変化を実感しているようです。今後はさらに「食品衛生5S」を徹底していく、とのことです。
  チームの代表であるマルモ青木味噌醤油醸造場の青木さんは、「今後は、生活クラブ親生会のメンバーに衛生管理マニュアルのすそ野を広げ、消費材の生産に関わる全員の意識を向上させ、さらに消費材のレベルを上げていきたい」と展望を語っています。

【2008年2月14日掲載】
 

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