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生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
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「持続可能な生産と消費」推進制度(消費材Step Up点検)

安心して利用できる消費材をめざして
消費材は自主基準の規格を満たしデビューしても、そこで「完成品」にはなりません。デビュー後も、安全面・健康面・環境面の課題を意識し、さらなる向上をめざします。そのための独自の仕組みが「持続可能な生産と消費」推進制度です。
日々必要なものだからこそ、誰もが安心して食べ、使える消費材にすることが、健康で安心して暮らせる社会の基礎をつくります。

「持続可能な生産と消費」推進制度の仕組み


消費材の利用・改善・向上
消費材をつくり育てる(生産者)
生産者は、組合員から出された意見や指摘を受け止め(時に検討し)、消費材の品質と生産管理レベルのさらなる向上に取り組みます。
消費材のよさを知り、使って育てる(組合員)
組合員は、消費材の優れた点やおいしさの理由、生産者のこだわりなどについて、広報紙や会話などを通じて、多くの組合員に伝え、利用拡大につなげます。

自主基準の新設・改定
生活クラブでは、消費材10原則に基づき、農業・漁業・畜産・加工食品・生活用品・容器包装・放射能の分野ごとに具体的に自主基準を定めています。
自主基準には消費材に求める規格仕様と実現したい(目指すべき)推奨レベルがあります。必要に応じて自主基準は新設・改定がなされます。

自主基準の取り組み報告
生産者は消費材ごとに、自主基準の達成度合いを点検します。その結果と生産者が消費材向上のために取り組んでいることを、生活クラブに毎年報告します。これを「自主基準登録」と呼びます。

消費材Step Up点検
組合員は生産現場(製造現場や圃場など)を訪れ、消費材がどのようにつくられているかを確認します。現場では特に聞きたいこと、点検したい内容に的を絞って見ていきます。
生産者は組合員の要望に応じて情報を開示し、消費材の原材料や生産工程、工場内の設備などを公開。組合員の質問に答えます。
組合員は確認したことや意見を点検報告書にまとめ、生産者に伝えます。課題があった場合は指摘します。
 

消費材10原則に基づく自主基準


自主基準は「生活クラブの消費材10原則」に基づき、組合員と生産者の代表が話し合い、合意をもって一つひとつ定めています。消費材の品質を支え、向上させる自主基準の事例を「消費材10原則」の内容とともに紹介します。


第1原則 安全性を追求します

食品添加物や農薬の使用を限りなく削減するとともに、独自の放射能検査を実施することで食品の安全を確かなものとします。人体や食品に直接触れるものへの化学物質の使用についても安全性を追求します。
  • 農薬の不使用または指定した毒性の強い農薬の削減を推奨
  • プラスチック製容器包装に使用される添加剤の削減を推奨
  • 国の認定820品目に対して、表示義務のある加工食品は86品目のみを許容
  • 自主基準値を超える消費材の供給停止


第2原則 遺伝子操作された原材料は受け入れません

生命の倫理に反し、企業による種の支配を招く“食べ物の遺伝子操作”に反対します。原材料だけでなく、飼料などにおいても遺伝子組み換えのものは使わないことを基本とします。


  • 万が一、原材料に遺伝子組み換え作物を使用する場合はその旨を表示
  • 遺伝子組み換え飼料の不使用を推奨
  • 【例】「甘口カレールウフレーク」 
    包材の裏面に「遺伝子組み換え対策情報」が記載されています
  •  
    「食べるカタログ」には、対策状況がわかるマークが表示されています


第3原則 国内の自給力を高めます

共同購入を通じて、生命の産業である農業・林業・漁業・畜産業の持続力を高めます。飼料や原材料についても国内自給力の向上をはかり、持続できる生産体系と食料の安定確保、地域の環境保全に尽力します。
  • 担い手や環境教育の機会づくりを推奨
  • 国産畜種の導入を推奨
  • 国産原材料(8割以上)の使用を推奨


第4原則 公正で責任ある原材料の調達をめざします

原材料の生産環境における生物多様性や、生産に従事する人々の人権に配慮した責任ある調達をめざします。また、外国産原材料・海外産品にもフェアトレードとトレーサビリティを追求します。

  • 生産者の自立を助ける輸入原材料の使用を推奨
  • 消費材に20%以上配合している外国産原材料について、生産者や安全性などを調査
生産者は毎年、収穫時期の7月に産地のブラジルを訪ね、「森のコーヒー」の点検を行っています

第5原則 素材本来の味を大切にします

人工的に精製された化学調味料には頼らず、素材本来の味を大切にします。そして、さまざまな食材をバランスよく食べる知恵や文化を共有し、健康で豊かな食を実現します。

  • 家畜の生理・生態に適したストレスのかからない飼養環境の整備を推奨
  • 調味料(アミノ酸)など、不要な食品添加物の使用禁止
L’sポークウィンナーと一般的なウィンナーの比較


第6原則 有害化学物質を削減します

“疑わしきは使わず”という予防原則に基づき、健康をおびやかし環境を破壊するおそれのある化学物質の使用を減らすとともに、環境への放出を削減します。

  • 製造現場では手洗い用の合成洗剤をやめ、せっけんの使用を推奨
  • 環境ホルモン物質を含む原料の不使用を推奨
  • L’s肉厚わかめの生産者である重茂漁協の生産加工場では合成洗剤を使用していません


第7原則 3Rを推進し、さらなる資源循環をすすめます

消費材の生産、流通、消費段階での3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進します。最終的に処分をせざるをえない廃棄物を削減し、さらなる資源循環をめざします。

  • ガラス素材のリユースびん(Rびん)の使用を推奨
  • 製造過程で発生する廃棄物を肥料に使用するなどリサイクルの実施を推奨


第8原則 温室効果ガスの排出削減をすすめます

消費材の生産から流通、消費、廃棄に至るすべての過程で排出する温室効果ガスについて、未来の責任を果たすべく、長期的な視野に立った数値目標をもって継続的に削減をすすめます。

2018年度に、消費材の全分野を対象とした省エネルギーと創エネルギーに関する推奨基準を新設

※省エネルギー無駄を省いた効率的な利用
※創エネルギー再生可能なエネルギーなどを活用

年間18000MWhの発電量を見込む、生活クラブのメガソーラー「庄内・遊佐太陽光発電所」(山形県飽海郡遊佐町)


第9原則 積極的に情報を開示します

安全・健康・環境に影響を及ぼす情報については、たとえ不利益につながる情報であっても積極的に開示します。



原材料や消費材の残留農薬や重金属類、放射能などを自主的に検査し報告することを推奨


放射能検査結果をwebで公開中

 


第10原則 独自基準を定め、自主的な管理をすすめます

原材料の調達から生産、流通の各段階で独自の基準を定めて、自主的な管理と点検をすすめます。そして、共に学び、高め合うことができる制度を継続・発展させます。
 
各自主基準の項目は「推奨レベル」「標準規格」「要改善規格」の三種類で構成しています。

推奨レベル:到達・実現を推奨する内容
(例)除草剤の不使用、畜産での飼料米の導入、養殖での水産用医薬品の不使用など

標準規格:守るべき水準。
(例)許容していない食品添加物の不使用など

要改善規格:早期に改善することが必要
(例)毒性の強い農薬の使用など
★『生活クラブOPINION』2019年5月4回号の記事を転載しました。

消費材Step Up点検

2022年度の「消費材Step Up点検」は、オンラインを中心に行なわれました。合計25回の点検が実施され、のべ291名の組合員が参加しています。実際にどのような消費材を点検し、どんなことを確認したのか見てみましょう。 
Step Up点検とは?
消費材が自主基準に沿ってどのように作られているか、組合員が原料や製造工程を点検する活動。改良できる点はないかなど生産者と意見交換し、よりよい消費材づくりにつなげています。

消費材Step Up点検の主な流れ

<Step Up点検 現地点検報告>
重茂漁業協同組合「肉厚わかめ」を点検!

点検日…2022年9月7日
参加者…組合員7名、重茂漁業協同組合 後川良二さん・木村篤人さん
(コロナ感染拡大を防ぐため、オンラインで行ないました)

岩手県重茂半島の豊かな海で育てられた「肉厚わかめ」。
その名の通り肉厚で風味がよく、組合員に長年愛されている消費材です。
今回の点検では、原料の品質から工場の衛生管理まで幅広く確認しました。
 
■点検を通じて確認できたこと


重茂漁協協同組合では、海の環境を守るために地域ぐるみでせっけんの使用をすすめています。作業前中後の手洗いにも、せっけんを使用していると確認できました。
 

消費材の製造過程で出るわかめの切れ端なども、海に放流するためのウニやアワビの種苗(子ども)などのえさとして活用しています。
 

重茂業協同組合の本所ビルでは、再生可能エネルギーの割合が高い「生活クラブでんき」の電力を利用しています。

 
■消費材Step Up点検を終えて
 組合員の声  ますますファンになりました

生活クラブ東京 加藤 りえさん
 
わかめが収穫されてからも、手間がかかることを実感。海を守るために、川上の環境保全などを続けていることも知りました。今年度は組合員の会議に報告書を提出しましたが、今後はSNSなども活用して消費材の価値を広めたいです!

 

 
 生産者の声  消費者ならではの視点が新鮮!

重茂漁業協同組合 後川 良二さん

「消費材Step Up点検」で組合員のみなさんとお話すると、私たちとは違った視点でアイディアや意見をもらえます。肉厚わかめの点検だけでなく、長年続けているせっけんの普及活動にも共感していただいたのがうれしかったです。
またお話しできる機会を楽しみにしています。

2022年度に点検した消費材から2品目を紹介!


風味のよいカスタードクリームをつくるために、バニラビーンズから作られた香料は外せないことを確認。原料の粉類が衛生的に保管され、作業員の白衣は毎日クリーニングされています。
 

組合員の要望によって生まれた、手軽なチューブタイプ。主に辛みの強い茎部分を使用。原料わさびの残留農薬検査も定期的に実施されています。

組合員と生産者がお互いに納得できる消費材づくりをめざして

点検に参加した組合員は報告書を作成します。確認できたことを広報誌を作って組合員に知らせ、利用を広げる活動を必ず行ないます。生活クラブの「消費材Step Up点検」は、製造に関わる生産者が消費者と話す貴重な機会でもあります。双方が納得してつくり、食べ続けていくための大切な活動です。
独自の基準による管理と組合員主体の点検をすすめます
生活クラブの消費材は、原材料の調達から生産や包材について独自の基準を設けています。基準に沿ってつくられた消費材を組合員による点検を通じて改良することで、サステイナブルな生産と消費が続くことをめざしています。

★生活クラブ食べるカタログ 2023年10月1回(40週)より転載しました。
【2023年9月18日掲載】

 
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