おおぜいの自主監査

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「生活クラブ連合会」による「S無塩せきコンビーフ缶」の監査

監査実施日:2009/10/05

監査者 生活クラブ連合会
自主監査委員会
監査参加人数 5
監査対象生産者 北海道チクレン農業協同組合連合会 監査対象消費材 S無塩せきコンビーフ缶

監査した主な内容

  1. (有)古平牧場/牛の肥育
    • 飼料の給餌内容、排泄物の処理、飲水の水質検査について
  2. (株)北海道チクレンミート/コンビーフ缶の製造
    • 製品から原料までのトレースの仕組み、衛生管理への取組み、異物除去の現状について

主に以下のことが確認できました(概要)

牛舎の様子

  1. 牛の肥育
    1. 肥育管理及び飼料の給餌内容
      • 牛導入肥育生産における「個体管理台帳」の内容を確認しました。  
      • 牛舎では、2坪1頭のスペースで肥育されていることを確認しました。肥育前期から乾牧草を与える飼養管理体制で肥育生産しているので、生草を与える放牧はしていないことを確認しました。
      • 生活クラブと確認されている北海道チクレン農協連の「統一飼養管理体系」などの一覧を確認しました。
      • 北海道内乾牧草の給与だけでなく、飼料の国産化を追求するために、量的に限られている規格外小麦の圧ぺんを実験的に給与していることを確認しました。牛の食いつきが良いということでした。
      • 抗生物質を投薬しないため、健康管理として、a.乾牧草(胃中のバクテリアを活発化)の給与、b.敷き料(おが屑)の交換、c.換気、d.寒暖時での牛舎環境等に、充分留意しているとの説明を受けました。敷料は糞尿での濡れや汚れが少なく、体や足はきれいに見え、とても穏やかな牛の表情でした。
    2. 排泄物及び堆肥
      • 糞尿の全てをおが屑(敷料)とともに堆肥化し、無料で農家に提供しているとのことでした。
      • 安全性の高い指定配合飼料(PHF、NON-GM0化)でありかつ抗生物質未使用であるため、堆肥は地域の果樹園農家(ミニトマトやブドウ等)から支持を得ているとのことでした。
    3. コンビーフ缶の製造
      1. 製品から原料までのトレースの仕組み
        • 北見食肉センター(と畜・解体)~北見工場(部分肉カット)まで一貫した管理をしているため、製品のロット番号から、使用している原料肉、更に素牛までたどる仕組みが出来ていることを確認しました。
      2. 衛生管理(食品衛生7S/整理・整頓・清掃・清潔・躾・洗浄・殺菌)への取組み
        • 各加工室毎に選出された衛生管理チームによる指導・検証(セクション別評価/環境目視チェック・拭取り検査、等)・情報開示、外部コンサルタントによる勉強会や指摘事項などについて、朝礼での喚起や社員教育(パート含む)を通じて改善を図っていることを確認しました。
        • 外部コンサルタントの評価では、虫の生息判定度A/極めて良好(理想的な環境)となっていました。
      3. 異物除去の現状について
        • ゴム手袋の破損と毛髪による混入防止対策として、相互点検を行っているのを確認しました。なお、点検は30分毎とのことでした。
        • 表面の皮・血管・軟骨等の異物は、目視並びに手触により検品しているのを確認しました。
      4. その他 
        • 製品特徴:原材料は安全で素性確かな原料肉(スネ・ネック)・牛脂・真塩であり、その牛肉のエキスを用いた製法が、市販品にない美味さとなっている旨の説明を受けました。なお、(株)北海道チクレンミートのNB品は1種類あり、Sマーク消費材との違いは原材料に経産牛を使用しているとのことでした。

      主な監査意見・感想など(概要)

      目視及び肉詰め作業

      1. 牛の肥育
        • 生産者一人による肥育なので、継続性のある経営という視点では課題と言えます。緊急時及び中長期的なビジョンについての現状報告(見解があれば回答)をお願いします。
        • 敷料の確保が課題となっています。森林組合が間伐材を粉砕して山に戻す情報を入手しているとのことなので、ぜひ、敷料として活用できるよう、森林組合との連携と共存を期待します。
      2. コンビーフ缶の製造
        • 衛生管理と異物混入対策に力を入れて取組んでいることが判りました。製造室は建物の構造上、外部からの虫の侵入は想定しずらく、いかに内部発生を抑えるかなので、更なる改善に向けた従業員教育などの取組みを期待します。なお、各室の従業員からしっかりとしたあいさつがあり、教育がなされているという印象を受けました。
        • 缶充填後の脱気・密閉された缶を水槽に落とす時の水はねが、結構大きいことが気になります。また、水槽が深く、缶を引き上げる時に作業服の袖が濡れるため腕まくりをしています。洗浄剤(合成界面活性剤)の使用を減らすために製造ラインを外して水槽に落とす工程に切替えたとのことでしたが、衛生管理(水はね、腕の体毛の付着)の視点から改善を検討してください。
        • 床の一部が剥がれています。経費の予算化を含め、補修に向けた対応を検討してください。
        • 捕虫器用蛍光灯のランプが切れていましたので、点検の周知徹底と交換をお願いします。

      監査後の活動計画

      • 自主監査委員会内、開発部と品質管理部内での共有。
      • 連合会HPでの紹介。

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