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重要目標6:子どもから大人まで、みんなが暮らしやすい地域に必要な居場所づくり

生活クラブと関わるみんなでサステイナブルな実践:生活クラブ2030行動宣言

広場「ひらひら」を訪れた親子(写真中央)と子育てサポーター
生活クラブは、「生活クラブ2030行動宣言」として11の目標を掲げ、サステイナブルな未来の実現をめざしています。重要目標6では、生まれてから生涯を終えるまで誰もが個性を活かしながら、安心して生活を営めるように、地域に必要な事業や活動がしやすい環境づくりをサポートしています。
生活クラブ大阪では2012年から組合員が中心となり、子育て中の方々を支援する取組みとして、「子育てひろば」の立ち上げをすすめてきました。
子育て支援の担当として立ち上げ当時から活動を続けてきた吉川久子さんと、そのバトンを2021年に受け取った寺田由加さんにお話を伺いました。

※子育て中の親子が集い、出会い、つながる場。おしゃべりをしたり、子育てに関する情報を交換したりと、利用者が自由に過ごすことができます

2030行動宣言「重要目標6」についての詳細はこちら

 ACTIONする人  
生活クラブ大阪 寺田 由加(てらだ ゆか)さん/写真右
吉川 久子(よしかわ ひさこ)さん/写真左

 

親と子の両者を大切にした、生活クラブ大阪の子育て支援

安心・安全な食べものを求め、おおぜいの女性たちが自らほしいものを、自分たちの手でつくりだしてきたのが生活クラブの原点です。誰もが安心して「いのちを育てる」ことができる社会をめざし、食にとどまらず、福祉や環境など日々の生活にまつわる、さまざまな活動を展開しています。こうした活動に子育て中の母親たちが気兼ねなく参加できるように、生活クラブ大阪で支援の一つとしてスタートしたのが託児でした。

寺田さんが生活クラブに加入したのは、長男を出産した翌年の2009年のこと。組合員の集まりで「託児があるから来てみない?」と声をかけてもらったのが、生活クラブの活動に参加するきっかけでした。
 
寺田さんは、生活クラブ大阪で子育て支援の活動の中心を担う一人

「今は子育て支援の担当をしていますが、活動をはじめた当初は消費材の利用を組合員に広める担当でした。託児を利用しながら、生活クラブが取り扱う一つひとつの食材について学び、試食会の開催などに携わりました。生まれ育った地元を離れ、知り合いが少ない環境下で子育てをしていたので、ともに活動する仲間と会話するひとときが貴重なリフレッシュタイムだったんです。子どもは本当にかわいいですが、離れる時間をつくることで自分自身の心と向きあえるようになり、子どもと過ごす時間をもっと大切にできるようになりました。」

その後も活動を続けながら次男を出産。当時、寺田さんの2人の子どもの託児をしていたのが、保育士の経験を持ち、子育て支援の担当を務めていた吉川さんでした。とても元気なお母さんが活動に参加してくれるようになった!と、うれしい思いで寺田さんを見ていたといいます。

 
子どもが好きで、ずっと子育て関連の活動に携わっている吉川さん

「生活クラブ大阪が子育て支援をはじめた理由には、組合員が活動に参加しやすくするだけではなく、子育てに悩み、人や社会とのつながりを求めている親たちを手助けしていきたいという思いがありました。2010年から2年をかけて子育て支援の方針について検討を続け、組合員はもちろん、地域の人も気軽に立ち寄れる場をつくろうと、子育てひろばを立ち上げました。」

※生活クラブでは取り扱っている食材や生活用品などを、利益を追求した「商品」ではなく、実際に使う人の立場にたった材であるという想いを込めて「消費材」と呼んでいます。組合員が自らの生活に必要なものが何かを考え、開発にかかわりながら、提携する生産者とともに納得いくものをつくり、みんなで利用しています。

組合員が意見を出しあってつくる「子育てひろば」

生活クラブ大阪の子育てひろばは、大阪府内に全部で4ヶ所あります(2024年1月現在)。2012年に立ち上げの方針が決定した後、まずは活動の担い手となる「子育てひろばサポーター」の養成講座を、組合員を対象に開催。子どもの人権や関わり方を学んだり、どんなひろばにしたいかを話しあったり、外部の子育てひろばも見学しました。

「学び、検討を重ねる中で、自分たちでつくる『子育てひろば』は、利用する親子がゆったりのんびり過ごせる場所にしたい。親同士やサポーターとの会話も楽しんで、ほっこりできる時間を過ごしてほしいとの意見に、自然とまとまっていきました。」(吉川さん)

さらに子育てひろばを開催する会場も、講座の参加者たちが情報を集めて、自らの足で探しました。通うのに不便がなく、定期的な開催できる場所が見つかったら実際にはじめてみる。そして利用者が少なければ、ニーズのありそうな場所へ移動して試してみる。このようなチャレンジを続けながら、現在に至っています

子育て支援から、誰もが利用できる「居場所」づくりへ

立ち上げ当初から活動を続けている子育てひろばの一つに、枚方(ひらかた)市の「ひらひら」があります。月に3回開催しており、そのうち2回は枚方市駅近くの自治会の施設を借りています。あとの1回は、居場所「よりみち」を借りて会場にしています。
「居場所」は子どもから大人まで誰もが気軽に立ち寄れる、地域の交流拠点です。子育て支援の活動を発展させていく中で、いろいろな世代の方々がいつでも集える場所をつくる計画が立てられ、2020年に生活クラブ大阪初の居場所として「よりみち」が開設されました。

「よりみち」の施設は枚方市の香里(こうり)団地の一角にあり、以前は八百屋として使われていた2階建ての建物をリフォームして使用しています。その費用は、CO・OP共済の事業で得られた資金の一部や組合員からの寄付を原資にした、「生活クラブ福祉事業基金」の助成金でまかなわれました。

 
「よりみち」の外観。整骨院や枚方市の包括支援センターも並びにあります

居場所で「ひらひら」が開催されるのは、毎月第4木曜日の10~12時。組合員から寄付された絵本やおもちゃが並ぶ2階の和室で、子育てひろばサポーターのみなさんが利用者を迎えます。現在はサポーターとして活動する吉川さんを含めて、生活クラブ大阪の4つの子育てひろばで20人ほどのサポーターが活動しています。
「ひらひら」の開催日には居場所の入り口に看板が出されます
 
壁一面に並ぶ絵本やおもちゃは、子どもが大きくなった家庭から寄付されたものも
「開催時間内は出入りが自由なので、買い物帰りにふらっと立ち寄ってくれる方もいれば、予定をあわせて来てくれる方もいます。また、居場所に来た方が『ひらひら』の存在を知って、もう一つの会場に遊びに来てくれたこともありました。居場所で子育てひろばを開催できるようになったことで、活動の幅が広がっているのを感じています」と吉川さん。

また、生活クラブの施設や活動であることを押し出してはいないものの、居場所に来たことをきっかけに、生活クラブに加入する方もいると寺田さんは話します。
「生活クラブの活動の一環であることは、聞かれたら答えるようにしています。そこから生活クラブの食材に興味を持って加入した方や、活動に参加したいと組合員になった方もいました。来てくれた方たちに寄り添うことを基本にしているので、こちらから積極的にアピールすることはせず、見守ることを大切にしています。」
ここに来ると、子どもをみんながかわいがってくれると利用者のお母さん
 
消費材の「低脂肪牛乳」のパックを再利用した手作りのコマ

地域に本当に必要とされる場所をつくりたい

「よりみち」の活動を事例に、生活クラブ大阪では次の居場所づくりの検討がはじまっています。こうした子育て支援関連の会議の開催には、組合員どうしのたすけあいのしくみ「エッコロ共済制度」の助成金が活用されています。地域のみんなに利用してもらえる居場所をつくるために、吉川さんはさまざまな意見を出しています。

「新たな居場所でも、親子が楽しく過ごせる空間をきちんと確保したいと考えています。一方で、穏やかに過ごせる場所を求める方もいるので、両者がほっとできる居場所にするためにも、場所選びは重要だと考えています。」

寺田さんにもこれからの活動について聞くと、子育て中の実感から次のように話します。
「地域の学童保育を利用できるのが小学4年生までなので、5・6年生が行く場所がないんですよね。暑さ・寒さがしのげて、おやつも食べられる場所があったらいいなと日頃から考えています。ランドセルを背負ったまま気軽に立ち寄れるような、さまざまな年齢の子どもに来てもらえる居場所をつくりたいです。」

一人ひとりに寄り添った支援のかたちとは

さらに寺田さんは、「子育て中のみなさんに、託児や子育てひろば、居場所を知ってもらう機会をつくって、食も含め、子どものためになる活動をいっしょにしていきたい。自分自身が助けられてきたからこそ、強く思います」と語ります。
吉川さんたちの託児があったから生活クラブの活動に参加できた経験が、今度は自らが子育て支援をする立場になった寺田さんの原動力です。

「よりみち」の1階で談笑する、寺田さんと吉川さん

一人ひとりがおかれている状況によって、地域に求める機能や環境は異なります。生活クラブ大阪の子育てひろばや居場所のように、組合員どうしのつながりや生活クラブの施設を活用し、誰もが住み慣れた地域で自分らしく暮らせる地域づくりをすすめていきます。

さらに「生活クラブ福祉事業基金」を通じ、介護や保育の支援、居場所づくりなどの福祉事業を担う団体や活動のサポートを今後も続けていきます。

2030行動宣言紹介動画公開中&「わたしのアクション」募集中!

重要目標6の達成のため、自分が取り組みたいアクションを宣言してくれたのは、寺田由加さんです。
「自由に出入りでき親子がほっこりできる場所をつくります」と、アクションを発信してくれました。

 

現在、Instagramではみなさんが考えた「わたしのアクション」を募集中!
2030行動宣言の重要目標を達成するためにあなたが実践したい、もしくは今実践している取り組みをSNSで発信しませんか。あなたが考える普段の暮らしの中で実践できることや、これから実践してみたいことをぜひご投稿ください。

 
参加方法はこちら!

【2024年4月12日掲載】

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