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生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
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私たちが育ててきた日本の米育ち豚

生産者と組合員の思いをカタチに!

1996年、生活クラブは米や豚肉の生産者とともに、飼料用米の試みを始めました。山形県の株式会社平田牧場では、豚の飼料の海外依存を解決したいという思いから米で豚を育てる方法を模索していました。

一方、同じ山形県のJA庄内みどり(遊佐)では、長年の減反政策による水田の減少や耕作放棄地の増加に頭を痛めていました。

生活クラブは組合員の食べるチカラを背景に、それぞれの立場から自給力の向上をめざしていた生産者をつないで、使われていない遊佐の田んぼを活用した「飼料用米」で豚を育てる試みを提案。これがモデルケースとなり、その後、生活クラブの他の畜産物にも広がっていきました。

生活クラブの働きかけにより行政も一体となって進められたこの取組みは、水田が担う温暖化防止や貯水機能など環境保全の側面からも高く評価され、2018年3月、平田牧場は第1回「飼料用米活用畜産物ブランド日本一コンテスト」(主催:日本養豚協会)農林水産大臣賞を受賞。これは生産者の努力のたまものであると同時に、組合員が長年にわたって平田牧場の豚肉を食べ続けてきた成果です。
 

平田牧場のブランディングがリニューアル

日本の水田を守っていきたいという想いをこめて、新たなブランド名を「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」「日本の米育ち 平田牧場 金華豚」としました。生活クラブでは「日本の米育ち豚」の名称で紹介します。

◆今週から包材やラベルが変わります

*右写真はその1例の「長熟だし仕込みごろごろベーコンボリュームパック」


日本の食料自給率は現在40%を下回り、とりわけ家畜に与える穀物飼料はほとんど輸入に頼っています。そんな中、生活クラブと山形県庄内地域の生産者が全国に先駆けて始めた飼料用米は、年々その作付面積を広げ、豚一頭に与えるお米の量を増やして私たちが食べる豚肉の飼料自給率を高めてきました。そのことが食料自給率の向上にもつながっています。

さらに、この飼料用米の取組みは、水田の活用による環境保全や地域内資源の循環を生み出すなど、様々な恩恵をもたらしています。

私たちが食べてきた豚肉が日本の飼料自給率向上に貢献!

生活クラブや生産者が一体となって進めた「飼料用米」の実践に農林水産省も着目。2008年度から、飼料用米など低コスト生産技術の向上を追求する生産者に助成金を支払うことを決めました。

それにより飼料用米栽培は全国に広がり、飼料用米をはじめとする濃厚飼料(トウモロコシや大豆かすなどを含む)の国内自給率が、この10年で11%から14%までアップ。
生活クラブの取組みがきっかけとなり、国全体の飼料自給率向上をもたらしました。

*飼料用米の水田には目印になる看板を立てています。
 

地域の活性化を生み出す「循環型農業」

飼料用米をきっかけに、産地では農業と畜産の循環が生まれました。豚が飼料用米を食べ、その排せつ物が有機たい肥となって野菜や飼料用米作りに使われ、豚が再び飼料用米を食べる―こうした生産物の循環は、庄内地方における地域経済の活性化を生み出し、循環型農業のモデルとして注目をあつめ、全国の畜産農家へと広がりました。

「日本の米育ち」で伝えたい 飼料自給率を高める理由

株式会社平田牧場 新田 嘉七にったかしちさん

生活クラブとの提携が始まって早40年。その中でも大きな挑戦が、豚に米を与えて育てる「飼料用米」の取組みでした。「落穂を食べたカモはおいしい」という猟師の話から、もしかしたらという期待はありましたが、やってみなければわかりません。食べてくれる組合員がいなければ踏み切れない大きなチャレンジでした。お米の生産者をはじめ多くの人に協力いただき、2017年度には年間1万2,000トンの飼料用米で豚を育てるまでとなりました。

これからも飼料用米を有効活用し、日本の水田を守っていきたいとの想いを多くの人に伝えたく、改めてブランド名称を「日本の米育ち三元豚」としました。「豚肉を通じて、すべての人々が笑顔に、そして健康で幸福になる」ことを目指していきます。


食味評価にも関わって育てた 「私たちの豚肉」です。

生活クラブ千葉 福住 洋美ふくずみひろみさん

豚が食べる飼料は私たちが食べる豚肉の食味に大きく影響します。組合員は、飼料用米の配合比率を変更する時には必ず食味評価をしてその味を確かめます。そして、米を食べて育った豚の肉質はきめ細かく、甘みが増しておいしくなることを確認してきました。こうした活動を通して、私たちは「日本の米育ち三元豚」の価値を、生産者と一緒に作ってきました。

主食用の米の消費量が減って減反が進む中、なんとか水田のある環境を残したいと、生活クラブと米や豚の生産者が協力して始まったのが飼料用米の取組みです。

おいしいだけでなく日本の水田を守っているという豚肉。そのことを、もっと多くの人に知ってほしいです。「日本の米育ち三元豚」を、ぜひみんなで食べていきましょう。
 

ローストポーク チーズソース添え

 材料(作りやすい分量) 
豚肉ロース・肩ロース(ブロック)675g、真塩小さじ1/2、こしょう少々、にんにく(薄切り)2片、ローズマリー2~3枝(飾り用に枝先の葉を摘んでおく)、じゃがいも適量、なたね油適量
【ソースの材料】
シュレッドチーズ25g、パウダーチーズ大さじ1、生クリーム1/2カップ、ホワイトペッパー・パセリ(みじん切り) 各少々

 作り方 

  • ① 豚肉は室温に戻し、真塩とこしょうをすり込む。外側の脂身全体に包丁の刃先で切り目を入れ、にんにくとローズマリーをさし込み、タコ糸でしばる。じゃがいもは皮つきのまま半分に切り、真塩とこしょう各少々(分量外)をふり、なたね油をからめる。
  • ② 天板になたね油を薄くひき、豚肉の脂身を上にしてのせる。周囲にじゃがいもの切り口を下にして並べ、220℃に予熱したオーブンで30~40分焼いて粗熱を取る。
  • ③ 鍋にソースの材料を入れ、弱めの中火でなめらかになるまで混ぜ合わせる。
  • ④ ②の豚肉はタコ糸をはずし、薄めに切り分ける。器に③を広げて豚肉をのせ、じゃがいもと飾り用のローズマリーを添える。

★このページの記事は『生活クラブ食べるカタログ 豚肉特集』2018年10月1回号の転載です。

関西地方の生活クラブ生協は、徳島県阿波市の「石井養豚センター」と提携して高品質な豚肉を共同購入しています。詳しくは各生協のウェブページなどをごらんください。

【2018年9月17日掲載】

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